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「泉と会うとかほんっと最悪……だから帰り道変えたのに…」
「はぁ?妹の分際でナマイキなんだけど。住んでる家同じなんだから、仕方ないでしょお?」
なんで私と泉を、双子にしたんですか神様……
友達には、「Aちゃん羨ましい〜!」とか言われるけど、言われるけど!!
私が太ったこと言ってないのに気付くし、新しい洋服買ったらコーディネートされてるし。それがセンスいいのが悔しい。
昔から、泉はモデルとして芸能界にいた。
私はその付属品。ずっと、ずっと。
モデルをやっている兄と、何も個性がない妹。
世間は私と泉を比べたんだ。
両親だって、何かと比べる。
そんなとき、助けてくれたのは泉だった。
『個性なくても、AはAなんだから、自信持ちなよ。』
……そのとき、一瞬いいやつだと思ったよ。
けど。
「った!」
公園を通る途中、つまずいてよろけてしまった。
「ほらぁ、ぼけっとしてるから転ぶんだよ。」
泉は、手を貸してくれない。
「ほんっとうに優しくないよね。私だったら手を貸すけど?」
「いつまでたっても人の手を借りるつもり?何歳なの?」
「あんたと同い年です!」
こんなやりとりが、日常茶飯事だ。
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あづにゃん(プロフ) - とても面白かったです!!これからも頑張って下さい♪ (2016年2月20日 17時) (レス) id: 77a53820e2 (このIDを非表示/違反報告)
胡桃(プロフ) - 続き楽しみにしてますー! (2016年2月18日 22時) (レス) id: 4d959f0cfa (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:睦月 | 作成日時:2016年2月16日 14時