日「第88話だ。……で、何か用か?」『コウカーン』あ「クマちゃんの……クマ、ちゃんの……」日「Tシャツと、か?」あ「こ、こう、か……こうか……」日「分かった!! お前が欲しいなら取らねェから!! だから泣くな!!」← ページ44
黄「あ、あった」
箱の中には、懐かしい文化人形が入っていた。なぜここにあるのか分かった彼女を不思議に思ったが、今はそれどころじゃない。
これがあるということは、俺はあの場にいたという証拠になるのだから。
黄「これっスよね? Aっちがくれた人形って……」
あ「うん……。たぶん、それ……」
彼女が人形を手にすると、不思議なことが起こった。いや、今となっては普通のことなのだが、彼女を知らない人が見れば驚くことだろう。
『眩シイ、ナァ……』
黄「あ、喋った」
なぜ人形が喋るのか。もちろん俺は分からないし、恐らく彼女も分かっていない。ただ分かるのは、彼女が壊れないようにという心の支えだったこと。
あ「き、きせ……黄瀬っち……。こ、こここれ、しゃべっ……」
黄「何でAっちが驚くんスか!?」
『驚イテル、トコモ、カワイイ』
黄「俺の心の声が代弁されてるんスけど!? つか、Aっちがいたサーカスの人形は大体喋るんじゃないんスか?」
彼女は首を傾げ、少し悩むと『覚えてない、かな』と苦笑いをした。
とりあえず、その笑顔もかわいかったので抱き締めた。
あ「え、と……人形、どうしようか……」
黄「俺に聞かれてもなぁ……。そもそも、何でAっちの人形じゃないのに喋るんスか?」
ああ、でも、これを言ったら『なぜ彼女の人形が喋るのか』っていう問題を解決しないと進まないか。よく考えたら、不思議なことが多過ぎて解決できそうもないけれど。
あ「喋る理由は、誰にも分からない。……分からない方が、いいことかもしれない。僕も気になるけど……」
黄「じゃあ、いつから喋ったとか覚えてないスか?」
彼女は再び首を傾げ、少しの間考えた。それから、『いつだっけ……』と苦笑いをした。
かわいかったので、抱き締め直した。
あ「でも……最初は、喋らなかったんだよ。小さい子がやるような、人形が喋るみたいな遊びを、ひとりでやってて……」
黄「いつの間にか、喋ってた?」
あ「うん……」
一応言っておくが、俺はそんなお人形遊びなどしていなかった。せめてヒーローごっこだ。
それよりも、小さな彼女がお人形遊びをするところを想像してかわいいと思ったのは俺だけだろうか。
黄「第89話っスよー。……で、物々交換っスよね?」『コウカーン』黄「じゃあ、俺が表紙の雑誌と……あ、ほっぺにちゅーは?」赤「それは認めない」←黄「出たなシスコン」←→←相「第87話、だったかしら」『コウカーン』相「交換? ……クッキーあるわよ」あ「こうかー……ん?」『マタ、オ菓子』相「クマちゃんのTシャツにしておく?」あ「……僕が欲しい」
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血桜(プロフ) - 柊さん» コメありがとうです(*´ω｀*) (2017年3月8日 16時) (
レス) id: f31635bc29 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2017年3月6日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
血桜(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» まあ、キャラの好き嫌いは人それぞれですからね。 (2017年2月2日 6時) (レス) id: f31635bc29 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者) - 最初はキセキの世代大好きだったけど祥吾の事好き過ぎてキセキの世代嫌いになった特に赤司と青峰と黄瀬嫌い (2017年2月2日 5時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
血桜(プロフ) - あけおめです(*´ω｀*) あまり自信なかったイラストですけど、そう言ってもらえると嬉しいです!! 本当、毎回コメントありがとうございます!! (2017年1月1日 16時) (レス) id: f31635bc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：血桜 | 作成日時：2016年8月17日 11時
