相「第87話、だったかしら」『コウカーン』相「交換? ……クッキーあるわよ」あ「こうかー……ん?」『マタ、オ菓子』相「クマちゃんのTシャツにしておく?」あ「……僕が欲しい」 ページ43
黄「どこにしまったかな……」
ブツブツと何か言いながら、黄瀬っちはクローゼットにあった段ボール箱などを漁っていた。何を探しているのかと不思議に思いながら、出されたジュースを飲んでいた。
黄「アルバム探した方が早いかな……。でも、写真あったっけ……」
あ「黄瀬っち、何探して……」
黄「ちょっと待ってね。アルバム持ってくるから」
……本当に、何を探しているのだろうか。考えてみるが、何も思い付かない。しかし、アルバムを持ってくるとなると、思出話でもされるのかもしれない。
それはそれで楽しみだと思っていると、黄瀬っちが戻ってきた。
黄「探すの手伝ってくれないスか? Aっちなら、見れば分かると思うっス」
あ「何、探すの……?」
黄「えっと……とにかく、見れば分かるから!!」
そうアルバムを渡された。正直、誰かのアルバムを見るというのは気が引ける。しかし、彼が探してくれと言うなら仕方ない。
……まあ、多少は気になってるんだけどさ。
しばらくアルバムを眺めていると、気になる写真を見つけた。見覚えのある大きなテントを背景に、小さな黄瀬っちが写っているものだ。
あ「黄瀬っち。……サーカス、来たの……?」
黄「見つけたんスか!?」
あ「……黄瀬っち、だったの?」
さっきのは、僕があげた人形を探していたのだろう。しかし、もう人形を見つけて確信を得る必要はない。
黄「たぶん……。よく覚えてないけど、サーカスに行って迷子になって……人形、貰って……」
幼かった彼は、何も分かっていなかった。僕が衣装を着ていた理由なんて、分かるはずもなかっただろう。
しかし、その時に彼が来てくれて良かったのかもしれない。僕は、恐ろしい闇に呑まれそうになっていたから。
あ「あの、人形……」
黄「どこかにあるはずなんスけど、見つからなくて……」
どこからか「ネェ」と言う声が聞こえた。どこか幼いような感じがするが、自分が持っている人形のように片言のような気がする。
黄「Aっち?」
あ「クローゼットの、中の箱……。まだ、中身見てないやつ」
黄「箱?」
あったかな。と黄瀬っちはクローゼットを覗いた。そして、とある箱を取り出してくれた。
日「第88話だ。……で、何か用か?」『コウカーン』あ「クマちゃんの……クマ、ちゃんの……」日「Tシャツと、か?」あ「こ、こう、か……こうか……」日「分かった!! お前が欲しいなら取らねェから!! だから泣くな!!」←→←実「第86話よ」あ「こうかーん……」『オ菓子』実「お菓子と何かを交換してほしいのね。でも、生憎私もお菓子しか持ってないわ」あ「……ざっちゅー」『ザッチュー』実「征ちゃんに言いつけようかしら」
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血桜(プロフ) - 柊さん» コメありがとうです(*´ω｀*) (2017年3月8日 16時) (
レス) id: f31635bc29 (このIDを非表示/違反報告)
柊(プロフ) - 小説読みました！！！ 面白かったです！更新頑張ってください！！ (2017年3月6日 22時) (レス) id: 9cb1ed3aee (このIDを非表示/違反報告)
血桜(プロフ) - ミリイ(灰崎信者)さん» まあ、キャラの好き嫌いは人それぞれですからね。 (2017年2月2日 6時) (レス) id: f31635bc29 (このIDを非表示/違反報告)
ミリイ(灰崎信者) - 最初はキセキの世代大好きだったけど祥吾の事好き過ぎてキセキの世代嫌いになった特に赤司と青峰と黄瀬嫌い (2017年2月2日 5時) (レス) id: 99fc6b4eef (このIDを非表示/違反報告)
血桜(プロフ) - あけおめです(*´ω｀*) あまり自信なかったイラストですけど、そう言ってもらえると嬉しいです!! 本当、毎回コメントありがとうございます!! (2017年1月1日 16時) (レス) id: f31635bc29 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：血桜 | 作成日時：2016年8月17日 11時
