陸拾壱 ページ15
鬼灯side
A「いつもお疲れ様です、鬼灯さま。頑張りすぎないでくださいね」
暗闇の中、風鈴のような心地よい声が聞こえた
この声……Aさん?
段々頭が冴えてくると、なにやら頬に感触が…
鬼灯「………」カッ
A「っ…」
鬼灯「………Aさん…?」
A「…おはようございます、鬼灯さま。お疲れなところを起こしてしまい、申し訳ありません」
鬼灯「いえ、別に大丈夫です。…ですが…」
未だに何かが添えられているような感触がある自分の頬を見やる
鬼灯「!!」
A「…?あ、勝手にすいません…シロさんが、してあげて!と」
Aさんの手が添えられていた
…もう少し寝ていればよかった…
A「本当にすいません」スッ
Aさんが添えている手を引こうとする
鬼灯「ッ!!ガシッ……でください…」
A「……鬼灯さま?」
鬼灯「…やめないで、ください…」
三匹「「「!?!?」」」
柿助『えぇ��っ!?』
シロ『どうしちゃったの鬼灯さま!?』
ルリオ『寝ぼけてるのか?』
A「……ニコッはい」
再び、頬に温かな感触が戻った
そっとその手に自分の手を重ねる
A「?鬼灯さま…?寝ぼけてます?」
鬼灯「…そうかもしれませんね」
寝ぼけてるのか、いないのか…
どちらにせよ、Aさんの微笑みと手のぬくもりで酷く安心する自分がいた
何か、悪い夢を見ていたようです
本当は今すぐAさんを抱きしめたい
そうしたら、もっと安心できるのに…
でもそうはいかない
…なので、せめてこのくらいは許してください
私は重ねた手とは反対の手をAさんの頬に添えた
A「……大丈夫ですよ、鬼灯さま。私はここにいます」
鬼灯「え…?」
A「何か、悪い夢を見られたように見えるので」
どうして貴女はそんなに私の心を読めるんですか…
鬼灯「…えぇ、実は…よく覚えていませんが」
A「やはりそうでしたか」
鬼灯「…うなされていましたか?」
A「いえ。とても静かに眠っていました」
鬼灯「では何故分かったんです?」
A「鬼灯さまが苦しそうな顔をして私を見ていたので。鬼灯さまがあんな顔をしたことなんて、新人ですが、見たことありませんから」
鬼灯「………」
そんな顔をしていましたか?
A「鬼灯さま、悪夢を見る時はストレスが溜まった時だと聞きます。無理しないでくださいねニコリ」
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雲隠+α - 黒鴉さん» お役に立てて何よりデス!!更新待ってますネ〜!! (2020年3月26日 21時) (レス) id: d5c5f2725d (このIDを非表示/違反報告)
黒鴉(プロフ) - 雲隠+αさん» おお!出来ました!感激…本当に有り難うございます。亀更新ではございますが、これからも何卒宜しくお願い致します! (2020年3月26日 1時) (レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
雲隠+α - 黒鴉さん» (center:〜文章〜) とやれば出来ますヨ!!因みに僕はこれで小説かいてまs(( 〜文章〜のところに真ん中に表示したい文字を書いてネ!!更新待ってます!! (2020年3月25日 13時) (レス) id: d5c5f2725d (このIDを非表示/違反報告)
黒鴉(プロフ) - 雲隠+αさん» 初めまして!本当ですか!?スマホ何ですが、よろしければ教えて下さい。お願いします。 (2020年3月21日 2時) (レス) id: 30a687a706 (このIDを非表示/違反報告)
雲隠+α - はじめまして!!【鬼灯の冷徹】面白いですよね!!あ、そういえば質問なんですケド、「空白」って文章を真ん中に表示したいって事ですかネ?((語彙力)) もしそれだったら、僕教えられますヨ!! (2020年3月20日 20時) (レス) id: d5c5f2725d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒鴉 x他1人 | 作成日時:2019年4月4日 15時