【鬼灯の冷徹】輪廻転生〜矛盾〜

伍拾 ページ4

サタンside




私はサタン





EU地獄の王である

今日は日本の地獄にやって来た


目的は勿論「偵察」だ



まぁ、こんな小国家など…いや、アジアなど、いずれはこのサタンの傘下に収めてやろう



閻魔「遠いところをようこそ」



見ろ、このいかにもお人好しそうなコイツが、閻魔だ



ふん、こりゃ肩透かしなくらいだな









…とか思ってたんだよ、さっきまでは！！



A「お待ちください！サタン様でいらっしゃいますか」


急に、後ろから若い女のものらしい鈴のような声が聞こえた


なんと美しい声だ……



そうだ、と言おうとして固まった


A「お初お目にかかります、サタン様」



鬼灯のついた簪でまとめた黒髪、少し切れ長の目、雪のような真っ白い肌、薄い唇……




美しい……






ハッ、まさか日本版白雪姫！？


鬼灯「…Aさん、何故来たんですか」


A「サタン様のお嫌いなものをお出しするわけにはいきませんから、聞いておこうかと…」


鬼灯「……言われたら私が聞くのに…ﾎﾞｿｯ」


A「サタン様、お嫌いな食べ物はありますか？」


サタン「いっ、いや、何もないよっ」


A「それはよかったです。お時間をとらせてしまい申し訳ありません。失礼致します」



……結婚、興味ないかな、日本版白雪姫…



私は、しばらく白雪姫(A)が駆けていった方向を見つめていた


サタン「……」


鬼灯「……ﾁｯ(小さく)」

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