｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿伍. (ページ34)

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鬼は霧から来たる＿＿参ページ34

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｢写輪眼のカカシと見受ける…悪いがじじいを渡してもらおうか｣

お世辞でも人相が良いとは言えない眉を剃った目付きの悪い瞳に黒の短髪。霧隠れの額当てを横に結び助半身半裸で下はストライプのズボン。腕と膝下に迷彩レッグウォーマーを履き顔には某流浪剣士の敵キャラ志々○真実の様に包帯を巻いてる体付きの良い男

首にネッグウォーマーの様に巻いてるのは包丁を抱える為のホルターか

｢卍の陣だタズナさんを守れ…お前達は戦いに加わるな。それがここでのチームワークだ｣

自分達にそう告げるとカカシは初めて会ってからずっと左に傾けていた額当てに手をかけた。そしてそれを上へ上げたその時＿＿＿＿縦に入った傷痕と共に第三次忍界大戦にてオビトから託された緋色の鮮やかな瞳…｢写輪眼｣が露わになる

｢再不斬まずは…オレと戦え｣

｢ほー噂に聞く写輪眼を早速見れるとは…光栄だね｣

(｢コピー忍者はたけカカシ｣…先生も流石に本気になるよね。演習でそれ使っておけば｢柳十三断｣見切れてたのに勿体ぶって)

A以外の班員は一同騒然としているが写輪眼の説明はうちは一族のサスケに一任しよう

写輪眼なら戦国の頃沢山見てきた
うちは一族にお世話になってた身だ

初めてまともに見たのはマダラとイズナがAの所為で開眼してしまった時。彼等には本当に悪い事をしてしまったと今でも思う

｢さてと…お話はこれぐらいにしとこーぜ
オレはそこのじじいをさっさと殺んなくちゃならねェ｣

｢各員陣形維持！相手は霧隠れ、水遁系の技を使って来るから注意して！｣

｢！…さっきのといいガキでも腕の立つ奴が居るようだ。つっても…カカシ！お前を倒さなきゃならねェーようだな｣

(兎の事気付かれてたか…これは標的認定されたかなぁ)

そんな事を考えていれば再不斬は｢忍法・霧隠れの術｣を使って霧の中に溶ける

姿…と言うより自然エネルギーで居るのは解るがあの男、その間に水分身で数を増やして来た。動き回れたら自分でも本体が解らない。とりあえず今は気付かれぬようサクラとサスケ、タズナとカカシにマーキングを仕込んでおこう

(さっき再不斬にマーキング仕込んでおけばよかった失敗した…)

『8ヶ所』

｢ｯ！｣

『喉頭・脊柱・肺・肝臓・頸静脈に鎖骨下動脈。腎臓・心臓……さて…どの急所がいい？クク…』

霧中からつらつらと提案される死因
ちゃんと選ばせてくれる辺り｢実は根は良い子だろ！｣とツッコミたくなった自分であった

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