｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿伍. (ページ33)

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鬼は霧から来たる＿＿弐ページ33

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｢フ…なんだネズミか｣

｢って何かっこつけてんの‼︎そんなとこ初めから何もいやしないわよ！｣

｢コ…コラ！たのむからお前がやたらめったら手裏剣使うな…マジ(・・)でアブナイ(・・・・)‼︎｣

｢こら！チビ‼︎まぎらわしいことすんじゃねェ！！！｣

ナルトが敵の気配(笑)を感じて手裏剣を投げればサスケ以外から大ブーイングの嵐であった。自分はさっき小さく文句を言ったしこれでも常に自然エネルギーを感じながら索敵を行っているのだ。感知タイプでは無い自分が唯一出来る探知能力といっても良い

敵は｢其処｣に居ない
｢居る｣のは…

｢ナルト、あっち｣

｢そこかァー！！！｣

(ここでちゃんと当てるんだもんなぁ…仙人モードを会得する素質は元からあったりする？)

｢だからやめろー‼︎Aも便乗してんじゃないわよ！仲が良いだけじゃなくて馬鹿も一緒なの⁉︎｣

｢｢ぐがァ‼︎/ぶぇふぉ⁉︎｣｣

諸共に叩かれ品のない声が出る
超思いっきりぶっ叩かれたんだがこの子有り得ないくらい強く叩いてためっちゃ痛い

彼女も彼女で元から怪力の素質があったようだ
それは何か知りたくなかった

｢いてて…でもほら居たよ？"変わり身用の兎"｣

｢｢｢！｣｣｣

｢変わり身？｣

(さっそくお出ましか……)

｢各員首と胴体がまだ仲良しでいたいなら低く伏せて！｣

気絶した｢白兎｣を抱えながら自分は迫る刃の音を聞いて全員に伝える。これじゃ何方が隊長なのか解らないがそんな事今はどうでも良い。全員が身を低く伏せた瞬間、ブンｯｯ‼︎と言う刃のが勢いよく回転した音が耳朶を叩く

重い重い思わず背筋がゾッとする音
スズメバチとかの羽音の比ではない
すぐ側の木の幹に突き刺さったものの幹の半分以上まで食い込んでおり自分は顔を引くつかせた

これが霧隠れ秘蔵の忍刀七人衆その一振り｢首斬り包丁｣か恐ろしい

(ははは…紙面とかアニメよりよっぽどリアル…)

｢へーこりゃこりゃ霧隠れの抜け忍
桃地再不斬君じゃないですか｣

余裕振るよう努めるカカシの横で飛び出そうしたナルトの腕を瞬時に掴む。彼は｢何で｣と言いたげな表情だが横目で確認した上司はこう言った

｢Aナイス判断だ
邪魔だ下がってろお前ら
こいつはさっきの奴らとはケタ(・・)が違う｣

未だ気絶している白兎を急いでタズナに預けて自分はいつでも行けるよう刀に手を掛けておく。さてここでお初が出るな

｢このままじゃぁ…ちとキツイか…｣

写輪眼が
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