｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿伍. (ページ21)

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Cランク任務を要求します＿＿壱ページ21

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｢ああ！私のかわいいトラちゃん死ぬほど心配したのよォ〜〜｣

｢…あのマダムしじみ殿、差し出がましいとは思いますがこの子捕まえた時かなり嫌がってたんです。外で遊んでいる時の方が楽しそうに見えました。トラちゃんを大切に思うのなら時折お散歩に連れて行ってあげて下さい｣

｢トラちゃんも喜びますよ｣と色々肥えているであろう大名の妻、しじみにAは嗜めつつもアドバイスを入れておく

元の世界で猫は飼っていたが猫は基本的に自由気ままである。どうもこのトラと言う猫は最初から飼い猫とは思えない。恐らく元は野良だったのだろう。過剰な愛に嫌気が刺して脱走したがオチだろうが共存して貰う為にも頑張ってくれトラよ

｢あら…そうだったのトラちゃん？ごめんなさいねェ〜今度からお外に出て遊びましょうね！可愛い下忍さん有り難う！今度旦那に頼んで別に報酬あげるわねェ｣

｢ははは…ど、どうも…｣

それはそれは上機嫌で受付からお帰りになられた大名の奥様を見送って深い溜息を吐く。やはり創設の頃からお偉いのご機嫌取りは苦手だ

精神的ドッと疲れてナルトに覆い被さる様に背後から抱き着いた。サクラとサスケとカカシは突然な事でギョッとしたが当のナルトは｢Aは気持ち？が疲れるとこうなるんだってばよ！｣となれた様子でドヤ顔する

一番動揺していたのは目の前に居るヒルゼンと補佐のダンゾウ

悪いな君達、小さい頃ならしてやったがでっかい老人にこれは無理だろ？

｢それに今日はあたしの飛雷神とナルトの多重影分身が大活躍したからね〜…｣

｢ショボい任務ばっかだったからバリエーションも増えたってば！｣

｢あのなナルト…火影様の前でショボいは駄目でしょうよ…｣

下忍になってからここ暫く来る任務はDランク(子守、農作業のお手伝い、猫&犬探し、おつかいetc)ばかり。下忍で新米だから仕方がないし、そう決めたのは創設の自分達だから文句を言えないのは解ってる

でも少し考えて欲しい
任務の一部に忍がわざわざ手伝わせる必要がないもの混じっていないか？我等忍ぞ？何でも屋じゃないんだが？

｢ゴホンッ！さて！カカシ隊第7班の次の任務はと…んー…老中様のぼっちゃんの子守に隣町までのおつかいイモほりの手伝いか……｣

｢ダメーｯ‼︎そんなのノーサンキュー‼︎オレってばもっとこうスゲェー任務がやりてーの！他のにしてェ！！！｣

(良いぞナルト言ったれ
……その方があたしとしても好都合だからさ)

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