｢勇んで戦う者｣ノ御記＿＿伍. (ページ18)

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隻眼の案山子の見解＿＿零ページ18

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｢護衛を常に一人付けておるがくれぐれもあの子を…三栖Aが無理させんよう頼むぞカカシ｣

｢決して目を離すな
これはワシ等里の上層部からの命令だ
あの子に万が一があればお前の命は無いと思え｣

新たに担当する事になった第七班と面会する前……はたけカカシは三代目火影＿＿＿＿猿飛ヒルゼンと、火影補佐にして｢根｣の長＿＿＿＿志村ダンゾウに呼び出され念を押される様にキツく言われていた。特に後者はあまりにも物騒で内心｢えー…｣と理不尽さすら覚える

自分が担当する第七班(まだ部下になるかは別として)にはかつての師である波風ミナトとうずまきクシナの忘れ形見でありながら九尾の人柱力うずまきナルト。件の事件の生き残りでかつての暗部の後輩であったうちはイタチの弟うちはサスケがいるのだ

本来里の上層部ならそっちを心配する筈なのに何故｢彼女｣なのか

(忍者学校での成績を見る限り別に何処がズバ抜けているとかでも無い…特別心配する事なんて何処も無いでしょ)

まぁ敢えて上げるなら忍者学校生の歳で｢瞬身の術｣
そして過去二代目火影と四代目火影しか扱いこなせなかった｢飛雷神の術｣を会得している部分か

分身が出来ない分のカバーだろう

確かにそこに関しては五つの時に忍者学校を卒業して六つの時に中忍になったカカシからしても凸凹ではあるが才能はそこそこあると判断出来る……

｢ゴホッ⁉︎ゲッホゲッホゲッホ！？！？ウ"エ"ェ"…口の中入ったぁ"…｣

｢……｣

……と…思って良いんだろうか不安になって来た
ナルトの黒板消しトラップに不幸ながらも当たってしまい、チョークの粉を誤飲してしまったAの応急処置をしたのだが本人は吐く行為が嫌らしく何度も失敗して嗚咽で終わる

仕方なく十二歳の子供の喉に指を突っ込んで嘔吐を促すとか言う色々危なくてシュールな光景が広がっていた。取り敢えず万が一を考えてミーティングが終わったら病院に連れて行こう

｢放っておくとオレが上から怒られるからな｣と思っていた時だった

｢………｣

応急処置を終えて口を拭う彼女が此方をじっと見つめて来たのだ。何かおかしい事でもしてしまったかとなるべく自然に｢ん？どーしたのジーッと見ちゃって｣と言えば＿＿＿＿

｢…まだ"正式な部下にもなってないのに"放っておかないのが不思議だなぁと｣

｢……！！！！｣

＿＿＿＿彼女が次に出した言葉に差物のカカシも目を瞠ざるえなかった

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