帳尻合わせられればそれで良し？＿＿陸 ページ15
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｢ちょっと待ってよ、なんでスズ3つしかないのにチームワークなわけェ？4人で必死にスズ取ったとして一人我慢しなきゃなんないなんてチームワークどころか仲間割れよ！｣
｢当たり前でしょうサクラ
仲間割れする様にわざ三つの鈴を争奪させる様に仕組んだ試験だもん｣
｢え⁉︎マジで⁉︎｣
｢本当に気付いてたのあたしだけなんだね…この仕組まれた理不尽なゲームでも尚己よりもチームメイトを優先して一緒に鈴を取りに行く人間を選抜してたんだよこの先生は｣
と言ってもA自身、原作を知っていたからこそだが。まぁそこは内緒の内緒である
｢ん、満点の説明ありがとね｣と言うカカシ
しかしながら彼の下にいる
｢ふざけんな‼︎気付いてたんならなんでオレ達に言わなかった⁉︎｣
(あーそう来るか〜…カカシ先生には先に言っておいて正解だったな…)
これを言われたくないから先に釘を刺しておいた
だってそれこそ理不尽な話ではないか？
｢あのさ…じゃあ言ってれば協力してくれたの？"あたし達三人を足手まといだと決めつけて個人プレイした癖に？"｣
｢！｣
｢ちょっと様子は見てたよ？仲間の戦力は一通り知っておきたかったし。なのに…サクラは何処にいるかも解らないサスケの事ばかり気にしてた｣
｢‼︎｣
｢ナルト、あたしと君は二人で一人分ってイルカ先生に言われたのに友達の頼みも聞いてくれないで独走状態。多重影分身と飛雷神を使えば何か出来たかもしれないのにさ……正直一番怒ってるんだけど？｣
｢それは…ごめんなさいだってばよ……｣
｢はいそこまで
これ以上はお前にとっても辛いだろうからやめなさい｣
｢ｯ……｣
上からカカシの声が聞こえて頭をわしゃわしゃと撫でられる。気付けば視界は滲んでいて今にも零れ落ちそうなくらい涙目になっていた事に気付いた
喧嘩は嫌いだ
喧嘩しそうなギスギスとした空気も嫌いだ
こう言う事で怒るのはあまり得意じゃないし怒ったとしても途中で自分が昂って泣き始めてしまう
戦闘で勝てても論争には滅法弱い
それが三栖Aと言う人間であった
｢すみません…｣
｢いーのいーの、コイツらの説教はオレがやっとくからそこに座ってなよ｣
言われるがままその場に体育座りでちょこーんと落ち込む。｢何処の天然自然記念物(物理)の馬鹿ら間だよ｣と自分でツッコんだがなんだか余計に虚しくなった
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作者名：モノクロ | 作成日時：2022年1月1日 18時
