生きていてくれれば充分なのに(セキトside) ページ43
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ベーレシアの子孫の女は酷く悲しかった
そうなってしまったのは紛れもない
自分達の責任だ
無力と言う事に怒りを覚えながら、セキトは
同じ初代勇者であるシレン、スカイと共に
ブリュンヒルデの末裔のミトラとのバトルを見ていた
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ス「あの知識男は来なかったのか
ったく、自分の子孫に少しはガツンっと
言ってやらないのかねぇ彼奴は」
シ「スカイちゃん…
それ僕にも当てはまるよね……!?」
ス「あ"ぁ"?あんたは元々家の人間で
唯一の臆病者だったんでしょうがノーカンだよ、ノーカン
あの二代目があんたの家の人間の性格なんだろ?
……あたしはあの性格よりあんたの性格の方が何倍も良いけどね」
シ「スカイちゃんっ……!(キュウウン!」
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「…………」
ス「(いつもの「リア充すんなー」ってツッコミが無い…?)
セキト?ずっと黙ってどうした?」
らしくない、と遠回しに言われてるが
今日だけはそんな事を気にしている余裕はない
大声なんて出してしまったら
この怒りを他人へとぶつけてしまいそうだ
そしてやっとの事で絞り出した言葉は…
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「俺達は……そんな思いをさせる為に
勇者になったんじゃねぇよ……!」
シ「っ…!僕もそう思うよ
ただ、笑って生きていてくれれば……
…タツミ君にあんな思いをさせたくなかった……」
自分達は……言わば"偶然"から勇者になった
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守りたいものがあったから
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邪神皇の好き勝手にさせたくないと
思っていたから
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大切なものがあったから
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その酷く真っ直ぐな思いに
偶然、十二神皇達が応え
偶然、勇者が集まった
ただそれだけ、それだけの事
元から勇者の素質があったとか
何か特別な力を持っていたとかでもない
「十二神皇に選ばれたから勇者」だなんて言い過ぎだ
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ス「勇者の子孫が勇者らしく振る舞う必要、無いのにねぇ」
シ「僕達は……誰も望んでないのに…」
セ「笑って生きててくれりゃ、充分なんだ…」
初代勇者達は誰も彼も悲しそうな目で
バトルを眺めていた………
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なめんじゃねぇよ(クロハside)→←良い女は強くなくちゃぁね(続)
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青山桃子(プロフ) - 黒神白堊さん» そうですか(^^)頑張って下さい! (2016年10月27日 17時) (レス) id: 16649a039a (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - 青山桃子さん» 此方こそ宜しくお願いします!ちょっと夢主同士のバトルを書いてみたくて……((彼方なら世界の法則だなんだ言う事が出来ますしね(笑)久し振りに彼方書くので口調変わらないようにしっくはっくしてますよ(苦笑 (2016年10月26日 21時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
青山桃子(プロフ) - そしてまさか彼方ちゃんが出てくる何て驚きました!! (2016年10月26日 21時) (レス) id: 16649a039a (このIDを非表示/違反報告)
青山桃子(プロフ) - アプリでログインしました!改めてよろしくです(*^^*) (2016年10月26日 21時) (レス) id: 16649a039a (このIDを非表示/違反報告)
青山桃子 - 黒神白堊さん» ですね(*^_^*) (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8c7214e800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年7月13日 18時