師匠であり勇者であり(ヨクside) ページ38
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「クロハの奴何処に行ったんだ…?」
突然濃くなった霞のせいで
さっきまで共に行動していたクロハを
見失ってしまった
どうするか…と考えていると
ある石像の前に立ち止まった
魅いる程の大きな翼を持つ自分のキースピリット
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「ゲイルフェニックス………っ!?
誰だお前は!!」
??「ん?あぁ誰かと思えばあたしの二代目か
固っ苦しい翼の」
石像の影で今にでも眠りそうな
黄緑とクリームが混ざった髪色をした
ポニーテールの女はヨクを見るとハァとため息を吐いた
幼さがまだ見える表情に
その女が怪しいようには見えない
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「二代目…?」
ス「言うの忘れてた、あたしはスカイ
初代緑の勇者だ
エヴァの師匠やってんだよ」
「!?」
淡々と言う初代緑の勇者に驚き過ぎて思わず絶句した
改めて姿を見れば彼女は若干透けている
それは霊体と言う事が直ぐに解った
つまりスカイが言った事は本当だ
ヨクの目の前に居る女は錯覚でも無い
ましてや幻でもない、紛れもない初代緑の勇者
かつてゲイルフェニックスの主だった人間……
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ス「しっかし……ゲイルフェニックスが選んだのが
こんな自分のカードすら守れない
お坊ちゃんとはねぇ…」
「!!お前っ……!!!」
ス「あたしは正論ってやつを言っただけだけどね
知ってる?暗黒バトラーだかなんだ知らないけど
ヨロイって奴のカードになった時ゲイルフェニックス、
滅茶苦茶悪態ついてたんだ
『こんな奴のカードになるなんて吐き気がする』…ってね」
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冷静に言っている様に見えるが
言葉には怒りが混じっていた
それは一切、誰にも向けられていない
心の内でゆっくりと燃えている怒りの感情
「っ……本当に…ゲイルフェニックスがそう言ったのか」
問い掛ければスカイは
迷わず首を縦に振った
ス「あたしはゲイルフェニックスの主だったからね
多分他の勇者も自分の十二神皇位の声は
聴こえてたんじゃないか?
まぁ…二代目のあんた達はそうじゃ無い様だけど」
フッ、と嘲け笑うスカイに対し
ヨクは何も言わない
否、何も言えないのだ
激昂なんて出来るものか
かつてゲイルフェニックスと共に居た
ゲイルフェニックスさえ主と認めていた一人のカードバトラーに
自分は激昂する資格すら無いのだから
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人殺しと臆病者(クロハside)→←紫の臆病者(クロハside)
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青山桃子(プロフ) - 黒神白堊さん» そうですか(^^)頑張って下さい! (2016年10月27日 17時) (レス) id: 16649a039a (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - 青山桃子さん» 此方こそ宜しくお願いします!ちょっと夢主同士のバトルを書いてみたくて……((彼方なら世界の法則だなんだ言う事が出来ますしね(笑)久し振りに彼方書くので口調変わらないようにしっくはっくしてますよ(苦笑 (2016年10月26日 21時) (レス) id: 9888af6ee6 (このIDを非表示/違反報告)
青山桃子(プロフ) - そしてまさか彼方ちゃんが出てくる何て驚きました!! (2016年10月26日 21時) (レス) id: 16649a039a (このIDを非表示/違反報告)
青山桃子(プロフ) - アプリでログインしました!改めてよろしくです(*^^*) (2016年10月26日 21時) (レス) id: 16649a039a (このIDを非表示/違反報告)
青山桃子 - 黒神白堊さん» ですね(*^_^*) (2016年10月23日 14時) (レス) id: 8c7214e800 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年7月13日 18時