灰色の化物は他世界を歩む【バトスピ】part2

カードは人を選ぶ ページ4

.

｢お前が言う言葉は自己中心的だ
勇者の一族だから何だ？そのしがらみから
お前自身が脱すれば良かったんじゃないか?


必要とされる理由が欲しいからと言って
邪神皇を復活させる等"多大な迷惑"と思うがな｣





ｷｷ｢っ…!!五月蝿い!!黙れ!!｣








.






キキの額から汗が流れた
真意を突かれ焦っているのだろうか




そもそも奈瑞菜達は此所で
道草を食いたくは無いのだ

ヨクの十二神を取り戻したいが故
此所に居る








.








ク｢俺達はヨクのゲイルフェニックスを
　取り戻しに来たんだよ
　ゲイルフェニックスは此所に在るんだろ?｣


ﾖﾛｲ｢酉の十二神皇は此所には無い
　濁った黄色髪の女賞金首ハンターが
　イヌイ将軍から奪い去った｣


ヨ｢ゲイルフェニックスが!?｣









奪い去った


つまり…亥の十二神皇を持つイヌイを
負かした事を意味し
腕のあるカードバトラーと言う事だろう




更にヨロイは
｢この城にも現れ
一人の女と共に逃げていった｣とそう言った

ならまだ近くに居るかもしれない
キキの相手は誰かに任せるとして
ヨクだけでもどうにかしたい







奈瑞菜はヨクの背後辺りまで下がると
そっと瞳を赤く染め、






.







(『目を凝らす』)






凝らすは探したい物が何処にあるか解る能力
それは人でも可能だ



自分の視界が一気に変わる
その光景に奈瑞菜は思わずドキリとした

濁った黄色髪の女の隣に
メイの街で見たあの定 伊織が居たからだ




距離としては然程遠くはない

奈瑞菜はヨクの肩に手を乗せ、
敵に聴こえない様呟く







.







.









｢ヨク、ゲイルフェニックスを持つ女を見つけた
今から私の能力を使って近くまで飛ばす
一人で取り返せるか?｣


ヨ｢‼…あぁ､絶対に奪い返してみせる
　飛ばしてくれ、奈瑞菜｣


｢解った…『目を凝らし移す』!｣







.








『目を凝らす』と瞬間移動が出来る
『目を移す』を掛け合わせ、飛ばす


ヨクが消え、敵は驚いたが
そこをすかさず駿太がデッキを突きだし
バトルを宣言






双方のバトルが始まった




.

勘違い(伊織side)→←同情等出来るか

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す