灰色の化物は他世界を歩む【バトスピ】part2

大変だなぁ……(伊織side) ページ23

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｢改めて見ると……本当にA弥達みたい…｣







部活の練習

台本の読みあわせの前に
伊織は改めて確認していた




自分が入っている演劇部では今現在
文化祭に向けて練習しているのである

因みにやる演目は『終焉ノ栞』






実は何をやるか決める際､映画監督を目指す義叔父に
相談したところ学生時代に撮っていた
『終焉ノ栞』をやれば良いと言われたのである

しかも監修で入ってくれるらしく
断るに断れず…



まさか義叔父が10年間意識不明になった発端の
ものを劇として行うとは思ってもみなかった







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｢……やる事いっぱいだなぁ…(ﾊｧ｣






そろそろスピリッツワールドに
行かなくてはならないし

この劇も頑張らなくてはならない



この前は殺され掛けるし酷く散々だ

まだあのループから皆を救った方が
マシだったんじゃ無いかと思う






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｢でも…弱音なんて吐いてられないよね
頑張らないと……!｣






亡き母親が果たした責務だ

ならば、娘の自分にだって出来る筈



グッ、と気合いを入れ
伊織は練習へ向かった



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