代償 ページ10
.
エ「奈瑞菜さんは自分が何者かを知る為に
旅をしている…と…」
「あぁ、時空を越えるのは
蛇の力を使えば何も問題は無いんだ」
.
.
十二神のカードがある街へと向かう最中
隣は断崖絶壁の道を歩きながら
奈瑞菜はエトとキノトに今までの旅の話をしていた
少し後ろを歩くクロハは
キノトから貸してもらった
バトスピの事が詳しく書かれた本を読んでいる
更に後ろに駿太とヨクが歩いているのだが
駿太は御中減ったと騒ぎまくって
食べ物のしりとりが始まっている
「う」の付く食べ物のは何だとヨクに聞けば
彼は地元の名前が良く解らない家庭料理を言うし…
その料理は何だ?グラタンかドリアの親戚だろうか?
そんな要らない思考を張り巡らしていると
食べ物を連想してか駿太は尚更腹が減ったと嘆いた
だから言わんこっちゃない
.
「(ハァ…全く、随分と迷惑を掛ける勇者だ
駿太、ちょっと待っていろ」
エ「?奈瑞菜さん?」
片手を出して
瞳を閉ざし、集中する
途端に瞳は熱くなり、同時に開くと
奈瑞菜の瞳は赤く染まる
.
.
.
「『目を創る』」
_ズズズ…
.
駿「!!焼きそばパン!」
手には焼きそばパンが現れ
それを駿太に差し出した
彼は掴み取ると満足そうにそれを口に運ぶ
これで暫くは持つだろう
ずっと騒がれては自分とエト達も堪ったもんじゃない
(でも、この……能力…は………)
キ「食糧が…」
ク「『目を創る』、自分の想像した物を創れる能力だ
まぁそう言う能力にはな…
奈瑞菜、俺の背中使うか?」
本を閉じ、クロハはしゃがむと
奈瑞菜に対して背中を見せた
出来れば遠慮したいが
体力が限界に達していた為に断る事なんて出来ない
大きい能力にはそれなりの代償がある
それは体力、集中力も伴われるが故に
もう奈瑞菜の体はフラフラだ
.
.
「…頼む……(ポフッ」
ク「ん、(ヒョイ」
彼の背中に倒れる様に被さった
クロハは支え、立つと歩き始める
一行は再び向かい始めた
目指すは羊の十二神カードがある街だ
.
3人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» はい!お互い、がんばりましょーっ!! (2016年7月22日 22時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» 有り難う!かまぼこちゃんも頑張って! (2016年7月22日 13時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» 更新頑張って!これからは読むし、書いてくよ! (2016年7月22日 12時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» いえいえ〜( *・ω・)ノ (2016年7月21日 8時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - こっちも驚きだぁ・・・ありがとう! (2016年7月21日 7時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年4月12日 20時