灰色の化け物は他世界を歩む【バトスピ】 (ページ7)

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無粋､卑怯ページ7

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｢"バトスピ"…か｣

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自分が住んでいた世界には
無かった代物だ

新しいものに興味をもつAとしては
少なからずとも今現在興味をもった

姪の娘に教えたら喜んでくれるだろうか?

そう思うと
知識として知っとくのも悪くないと思える

無論、奈瑞菜は旅人
いつ帰れるかも解らないのだが

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エ｢あの…奈瑞菜さん達の世界に
　バトスピは無かったんですか?｣

｢あぁ、そんなカードゲームは無かった
だろう?クロハ｣

ク｢無かったな、聞いた事もねぇよ｣

エ｢!!…それって…｣

エトの表情が一瞬暗くなった
完全に関係の無い人間を巻き込むのに
躊躇いの感情でも生まれたか

キ｢!?じゃあ…どうやってこの世界に来たと言うんですか!?｣

｢それは……｣

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そう言えば駿太もヨクも
"バトスピ"で繋がった世界から来たと言っていた

つまりはこの世界に来るには"バトスピ"が
パスポート、と言えるものなのだろう

けれども奈瑞菜にはそう言うものは要らない

『目を掛け合わせる』を使えば
時空を飛べる力を持っているのだから

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｢……｣

力を説明しても化物と言われるだけだ

どうやってはぐらかそうか

そう考えていると…

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駿｢なっ、何すんだよ！｣

手下1｢十二神のカードを渡せ!｣

手下2｢痛い目に合いたくなけりゃぁな!｣

エ｢そんな…！
　それを決めるのはこのバトルです!｣

駿太にあの太鼓の手下が群がった
バトルは終盤、ヨクの勝利が確定している

どうやら…コイツらはバトル関係無くカードを奪う気らしい

それに自分の奥底の暗く、憤りの感情が波立った

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｢…卑怯だな、いや…無粋だ
去れ、貴様ら｣

駿｢奈瑞菜…?｣

駿太達を守る様に奈瑞菜は敵の前へと出た
本来なら駿太やエト達が危険に晒されても関係無い

赤の他人、その筈だ

でも、それでも自分の心の中に
"助けたい"と言う感情が在るのなら､そうなんだろう

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手下1｢何だ?偉そうに｣

手下2｢やっちまえ!｣

手下共は武器を持って奈瑞菜へと危害を加えようとする
それでも奈瑞菜は動かず、瞳を閉ざした

そんな彼女に駿太達は｢危ない!｣そう叫ぶ
ただ一人…クロハを除いて

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｢目を…『奪う』｣

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