灰色の化け物は他世界を歩む【バトスピ】 (ページ29)

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笑うなんてホラー過ぎる← ページ29

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遺跡の中に入り、どんどん進んでいく

途中駿太が罠に掛かったり
毒の沼みたいな所を攻略して行くと
大きな部屋に出た

淀んだ空気と雰囲気は恐怖を煽らせてる様である
しかも何も無い部屋と言うのは…

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駿｢何か出そうだな…;｣

まさにその通りである←

何も無いなんて｢罠が在りますよ｣と
言っているのと同じだ

するとその時…

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＿ピンポンピンポーン！

｢ピン…ポン……?｣

ク｢は?………おい、何だあれ!?｣

クロハが指差す方向

其所にはにんまりとした笑顔が
描かれた丸い大きな鉄球が現れた

その鉄球は不気味な事に…

鉄『オホホホホホホホホホホホホホホホ!!』

(…球…笑うっけ……?)←

甲高い笑い声が辺りに響き
それに負けないくらい駿太達も叫んだ

罠だった驚きより
あれは球が笑うと言う恐怖から成るものだろう←

途端にゴロゴロと此方に向かって転がって来ると
奈瑞菜達は全力疾走で逃げた

ヨ｢お前がそんな事を言うからだ!!｣

駿｢何でだよ!｣

ク｢つーか球が笑うってそんなのアリかー!｣

｢ホラーか!｣と言い掛けると
鉄球は尚更スピードを上げ、自分達も
これでもかと言う位走る

｢く…!どうす……(ﾊｯ!｣

走っているのは通路、
もし切り抜くならその形は四角

対するあの笑う鉄球は丸い
四角い通路を転がっても其所には…

｢隙間……!
お前達、道の端に倒れこめ!!(ﾊﾞｯ!｣

駿･ヨ･メ『はあぁ!?/えぇぇ!?』

ク｢っ…!(ﾊﾞｯ!｣

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＿ゴロゴロゴロッ…

咄嗟に飛び込んだのは奈瑞菜とクロハだけ
駿太やヨクやメイもそのまま走って行った

鉄球が通り過ぎた通路で
二人は立ち上がって、方向を見つめた

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｢追い掛ける…べき…?｣

ク｢いや、彼奴等なら大丈夫だろ
　ヨクが何とかしてくれる｣

取り敢えず自分達は進むしかない

奈瑞菜はふと壁に手を当てると
違和感に気付いた

｢…?｣

変に軽い、壁とは言えない程軽すぎる

そして力を入れ
押してやると…………

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＿ギギギ……

ク｢開いた……隠し扉か｣

遺跡特有

そんな言葉を思いつつも
下に続くらしいその隠し通路を
奈瑞菜とクロハは入って行く

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