普通じゃ無い(続) ページ23
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_パキンッ
何処からか乾いた音が響いた
骨が折れる音にも似ているその音は
耳を疑う程に鮮明だ
(今コイツ…猿の手に願いを…!?いやでも…!?)
そんな物、彼女の側には何も無い
強いて言うなら手に持っている本だけだ
"栞"が挟まれた本…
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駿「ヨク!見ろって!」
「!岩が…無いだと!?」
ふと見れば、目の前からあんな大きかった
岩が嘘の様に消えていた
まるでイリュージョンでも見ていたかの様に
あれが幻影だったとでも言っているみたいだ
ヨクと駿太が呆気にとられている中
伊織は右手の五指の内、親指と次に人差し指を
緩く折るとニコリと笑って此方に振り向く
本を見せる様に振ると
伊織は言った
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伊「これで通れるね!」
何事も無かった口調で言う彼女
普通じゃ無いのは火を見るよりなんとやらだ
駿「スゲー!
あ、でも猿の手って代償があるんじゃ…」
伊「"普通"なら ね
私にはコレがあるから」
そう言って本のページを開き、止まった所に
挟まれていた栞を手に取った
漆黒に何とも合わない
銀と金と紅の色にまとめられた栞には
泉と女神と巨木が描かれている
(…これは……"スカンディナビア神話"の
"ノルニル"か?見たところ)
スカンディナビア、またを
北欧神話
バルガルドでも浸透されているこの神話は
勿論ヨク自信も知っていた
彼女が開いたページには
"【猿の手】 製作者:伊織"と書かれおり
それで力を発揮したと思われる
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伊「この栞を使っていると
都市伝説を自分で自由に書き換える事が出来るの
だから代償も、入れ替えも発生しない」
栞を大切そうに握ると
彼女は再び本に挟み、閉じる
通れる様になった道を一瞬視線を送った後
「ほら、行かないと大変でしょう?」と
出口の方向に指を差した
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駿「そうだった!ヨク!メイが!」
「あぁ!」
駿「伊織、有り難う!」
伊「ううん、そんな事無いから
それじゃまたね、…駿太、ヨク(ニコ」
何故名前を!?
聞こうと思ったがメイ達が危ない今
そんな暇が無い
ヨクと駿太は走る
仲間のもとに
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定 伊織…
何だか不思議な少女だった
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あやかまぼこ - 黒神白堊さん» はい!お互い、がんばりましょーっ!! (2016年7月22日 22時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» 有り難う!かまぼこちゃんも頑張って! (2016年7月22日 13時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» 更新頑張って!これからは読むし、書いてくよ! (2016年7月22日 12時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» いえいえ〜( *・ω・)ノ (2016年7月21日 8時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - こっちも驚きだぁ・・・ありがとう! (2016年7月21日 7時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年4月12日 20時