検索窓
今日:6 hit、昨日:3 hit、合計:11,669 hit

_助けてあげよっか?_(ヨクside) ページ22

.

"不幸"






今の現状にはこの言葉が一番あっていると
ヨクは道を塞いでいる球体の岩石を見上げながら
そう思った

クロハや奈瑞菜の忠告を聞いておくべきだったんだ
罠と気付いていればこんな事
ならなかった筈なのに









だが、これぐらいなら…





「(ボソッ行けるな」




駿太に手伝って貰い、岩の上に飛べば良い
そしたら自分のマフラーを綱代わりにして
彼を引っ張れば良いんだ


その事を駿太に伝えようとすると
背後から突然……









.









.









.









??「退かしてあげよっか?その岩」


「!?誰だ!?」


駿「Σうわあぁ!?」








女の声


振り替えると其所には
ブレザータイプのベージュと赤を基調とした
制服を着込んだ黒髪黒目の少女が立っていた

年齢的には歳上
17と言ったところだ





少女は「いきなり声を掛けて御免ね;
驚かせちゃったかな?」と苦笑混じりに言っているが
ヨクが今思っているのはそれじゃ無い








.









「お前…何処から現れたんだ?
今俺と駿太が通った時には居なかった筈だ」





駿太にとっては逆戻りの道だったが
少なからず先程通った時には少女は居なかった


この岩に挟まれた場所で
飛び越えるのは至難の技だし
登るのも難しい









??「あー、えっと…それは企業秘密だよ!
 そんな事より岩、退かしちゃおっか!

 私は定 伊織(さだめ いおり)宜しくね(ニコ」



話を逸らされた気がするが
伊織と名乗った少女はそんなのお構い無しに
ヨクと駿太をすり抜けて、岩の前に立った









駿「岩を退かすってどうやって?」


伊「コレを使うんだよ(スッ」




伊織が何処からともなく出してきたのは
漆黒の本だった

何も無いところから取り出した様に見えたのは
気のせいだろうか?








「これで一体どうやって退かせると言うんだ
そんな本で」


伊「……ねぇ、二人は都市伝説の『猿の手』って知ってる?」


駿「『猿の手』??」


伊「そう、猿の手のミイラをある家族が貰い受けるんだけど
 実はその猿の手には3つの願いを叶えてくれる
 魔法のアイテムだったの

 けれど願いには代償が伴う
 金を望めば何処かの企業の金は消え
 水を望めば何処かの水は消える

 入れ替えの機能しか果たさない物だったんだ
 まさに"0"から"1"を生み出せないみたいに」





それが一体どうしたって言うんだと
ヨクは言いたかったが伊織が更に言った









「猿の手、岩を退かして」

普通じゃ無い(続)→←疑惑を持て、疑惑を



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 8.6/10 (8 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
3人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

あやかまぼこ - 黒神白堊さん» はい!お互い、がんばりましょーっ!! (2016年7月22日 22時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» 有り難う!かまぼこちゃんも頑張って! (2016年7月22日 13時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» 更新頑張って!これからは読むし、書いてくよ! (2016年7月22日 12時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» いえいえ〜( *・ω・)ノ (2016年7月21日 8時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - こっちも驚きだぁ・・・ありがとう! (2016年7月21日 7時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年4月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。