その姿は__ ページ18
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どれくらいそこに居たのだろう
右も左も上も下も無い
寒くもなければ暑くもない
そんな場所に薊と私は居た
明るい場所を知り
自分達はずっと暗い場所に居たのを知って
"雨"と言うものを知り
"月"と言うものを知った
"朝"に出会い"夜"を知り
"冬"に出会って"夏"を知った
新しい事を知って
初めて"過去"を理解する
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そして自分達にも"姿"があるんだと解った
最初は自分達は「生き物」と言われる存在なのかと思った
けれど違う、あいつらは時間で
あっと言う間に消滅してしまう
薊も私も暗闇から世界が出来るまでを
ずっと眺めていたのだから
…自分達はただ黒いだけの存在だった
説明するにも難しいその姿は
お互いが悩めるもの
せめて見た目だけでも解りやすかったら
足があり、頭があり…
そんな解りやすいもの成りたいと思えた
いつしか、目が出来た
あの頃はただ気付かなかっただけだろうと
思っていたが、今思えば私達の体が
そう言う風に"変化"したのだろう
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この時だ、私と薊に更なる変化が起きたのは
自分達がどんな風に呼ばれるものかも
あれは原始人、縄文時代の人間だ
私達は初めて人間を知った
最悪な方法で だ
人間は私達を見ると恐ろしいのか
叫び上げ、持っていた松明を振り回し
私と薊を殺そうとした
命に支障は来たさなかったものの
一人の人間がこう言った
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_「殺してやる!"化け物"め!」_
"化け物"
人間が恐れる、生き物とは見えないもの
それが私達の名称だ
その言葉に傷付いた…と言うよりかは
嗚呼、そう呼ばれる者なのか、
と言う気持ちが強かったかもしれない
人間達が去った後
洞窟に住み着いていた蛇に会った
そいつは思わせ振りな事を言う
意地の悪い奴だった
蛇「自分の事が知りたいとは変な生き物だ」
薊「お前は私達が一体何なのかを知っているのか?」
蛇「さぁ?私には見当もつかないね
_あぁ、人間ならあるいは導いてくれるかもしれない」
「奴等もまた自分を理解しようとする生き物だから
あなた達にとっての「鏡」になってくれるかもしれない」と
その蛇は言った
無論薊は殺されかけた人間会うなんて事を
怒ったが、蛇はそれは何故と問えば
種族が違う、同じ容姿なら襲われないと言う結論に出た
私達は自分達の姿を再確認する事にした
その時見た姿は__
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あやかまぼこ - 黒神白堊さん» はい!お互い、がんばりましょーっ!! (2016年7月22日 22時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» 有り難う!かまぼこちゃんも頑張って! (2016年7月22日 13時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» 更新頑張って!これからは読むし、書いてくよ! (2016年7月22日 12時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» いえいえ〜( *・ω・)ノ (2016年7月21日 8時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - こっちも驚きだぁ・・・ありがとう! (2016年7月21日 7時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年4月12日 20時