灰色の化け物は他世界を歩む【バトスピ】

無粋な奴ばかりなのかお前達は ページ15

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｢クロハ、お前先に来てたのか｣


ク｢あぁ、てか最初は駿太んとこ居たけど
　あの二人の方が面白そうだったしな｣









街の外れ

視線を移せばバトルフィールドが展開され
其所でヨクとメイがバトルをしていた



キノトは｢仲間同士で何やってるんですか!?｣
と騒いでいたがそうじゃない
けれど奈瑞菜は敢えて言わなかった

そうしなければメイの為にもならない









あの少年は強くならなくては
"守る為の攻撃"を覚えなければならない

生半可ではいけないんだ







獅子は我が子を強くする為に谷に落とすと言うが
この場合、誇りを持つ鳥が子羊を
谷へと落とすと言えるだろう








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｢(ﾌｯ随分荒っぽしい…｣





内心苦笑気味に呟いていると
今まで守ってばかりのメイが初めてアタックした

これは周りの人間は驚きだ




奈瑞菜やクロハはその光景に頬を緩ませる
良くやった、なんて少し上からだろうか?









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すると、さぁバトルはここからだと言う時
何処かの声で終了した

地を荒ただしく鳴り響かせる音は
暗黒バトラーの乗る船の様だ




船から見えたのは
猪みたいな男と黒髪をポニーテールで結び
見るからにして剣豪の男

駿太が言うには猪の男には前に一度会っているらしい









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(まぁ…敵…には、代わり無い)




話がある程度進んだところで
奈瑞菜は駿太達を背後に、敵の前へと出た









｢お前達暗黒バトラーと言うのは
どいつもこいつも無粋な奴ばかりなのか?
勝負に関しての礼儀が無い奴等だ｣





吐き捨てるみたいに言ってやった
勝負に水を指すのは無粋と言える
先程のバトルはメイが成長する為であったと言うのに








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??｢!!灰色…コイツ､あの化物か!｣



猪…イヌイとか言ったか
剣豪の奴もケンゴーとか言っていた気がする

太鼓騎士から聞いたのだろう
なら化物らしく紅く瞳を染め上げてやる









メ｢奈瑞菜…姉ちゃん……?｣





心配そうなメイの声が聴こえた
｢姉ちゃん｣なんて呼ばれる歳じゃ無いんだが←

そう言えば、この少年にはまだ化物と言う事を
知らせてなかったか




後で、どう…説明しよう、か?と呑気に考えていると
ケンゴーはトーンも変えず
奈瑞菜に対して言った









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ｹﾝｺﾞｰ｢これは失敬、どうも欠伸が出る
　"ぬるい"バトルだったんでね｣



｢!……貴様…｣





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