灰色の化け物は他世界を歩む【バトスピ】

帰りたい、か ページ14

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船を手に入れ
一向は街で食糧を調達する事になった

立ち寄った街では市場が多く､盛んだ



売ってるものは食糧だったり
この世界らしくカード等が売られていたりと
様々である

奈瑞菜はエト達と一緒に買い物に付き合った









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｢(ﾎﾞｿｯ"帰りたくなった"…か…｣








先程俊太が野バトスピを見ていた時
少しだけ人の思っている事を知る事が出来る
『目を盗む』を使わせて貰った


彼からは元の世界に帰りたいと言う気持ちがあるらしい。

それはヨクも同じだろう
言葉にしないだけでそう言う気持ちがあるのは
当たり前だと思う








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きっと彼等は帰られる
世界を救って、スピリットワールドには平和が訪れる

何となくそんな気がする
この世界は奈瑞菜が元居た世界みたいに
badendで終らない






(私は………?)









自分自身はどうすればいい?

もし此所で自分達が何者なのかを
解ったところで…帰れるのだろうか?






いいや、違う









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奈瑞菜自身が望んでいる
"帰りたい"はもっと別のものだ








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もう戻れる事の無い
薊とツキヒコとシオンと幸せに暮らしてた
かけがえのないあの時間に戻りたいんだ




もう無理だと解っていても









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｢……｣






妙に納得感を得ると
心の中で自嘲した

過去にとらわれるなんて
酷く情けない









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エ｢奈瑞菜さん…?｣


｢(ﾊｯ､すまない、ボーっとしていた
で…何を話してたんだ?｣


キ｢エト様のペットが
　行ってしまったので追いかけましょう!｣








ペット？
あのホフホフした兎擬きの?←


そうなると何かあったのだろうか?
動物の感性は人間より鋭い









(…『目を導き出す』)



街中な為に目を伏せて瞳を紅く染め上げた
この能力は物事の状況を導くもの
時として最善の答えまでも出す能力だ


途端に目の前がビジョンとして
映し出された








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その内容は見守ってやりたくなる
内容だった


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良ければ此方をどうぞ
思い付いたものを書き留めてく小説なんですが
これにあの謎の少女の事が書かれてます！



黒神白堊のノートブック
http://uranai.nosv.org/u.php/novel/kurokami092/

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