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知ってはいけない噂_(??side) ページ12

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「行っちゃった……。でも…あれが……____ 。
皆に話したらどんな顔するかな?」









楽しそうに笑う

きっとあのオカルトオタクの同級生なら
目を輝かせて聞き入れるだろう


明日の放課後に話す事が増えた、そんな事を思いながら
彼女は手に持つ黒い漆黒の本のページを開く








表紙には"OWARI"と読むに一苦労な文字が書かれ
パラパラとページを捲ると開きたいページには
栞が挟まれいた


漆黒になんとも合わない
銀と金、そして紅の色でまとめられた栞

栞には泉とその畔に立つ女神
そして巨木が描かれていた









彼女はその栞が挟んである内容に1度目を通し
片手を上に掲げる

五指を広げ、伸ばし
そして…………………









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「"猿の手"、街を直して」









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_パキンッ








親指を軽く折ると
パキンッと音が鳴った

これは猿の手、五つの願いの1つが叶ったからである









都市伝説の『猿の手』をご存知だろうか?

英国の作家が書いた短編の怪奇小説
猿の手は一見みすぼらしい前足だけの猿のミイラだが
3つの願いを叶える魔力を持っているらしい



この本に書かれている猿の手は
五つの願いを叶える事が出来る









成りたいものになり
偽りの仮面を着けるも良し




運命に…倫理に抗うも良し




五つの欲を叶えるも良し




欲を優先し
命を尽き果てるのも良し





平凡を引き裂くのも良し









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この猿の手を使ったとある少女は
憧れのあの子 その者に成りたくて
望みと怒りをぶちまけた


その結末は……言うまでも無い









すると街の建物は
崩壊したのが嘘の様に完璧に戻っていた

街の人間は驚きの声が上がっている





彼女は本を閉じると持ち直して
化物一向が走って行った方向を見る

そして少し微笑み、言う









.









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「_"知ってはいけない噂"、存在を考える化物は
この世界で知る事になったんだって

化物が"_____だった"頃の話を……」









少女は景色と溶け込み、消えた
透明化するみたいに
跡形も無く



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取り返せ→←あの少女は……?



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あやかまぼこ - 黒神白堊さん» はい!お互い、がんばりましょーっ!! (2016年7月22日 22時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» 有り難う!かまぼこちゃんも頑張って! (2016年7月22日 13時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» 更新頑張って!これからは読むし、書いてくよ! (2016年7月22日 12時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» いえいえ〜( *・ω・)ノ (2016年7月21日 8時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - こっちも驚きだぁ・・・ありがとう! (2016年7月21日 7時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年4月12日 20時

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