不思議な気紛れ ページ2
.
一面が岩と砂漠で埋め尽くされた風景
水を確保出来そうな川も無く
それを黙々と歩いていた
別に苦では無い
食料を必要としないこの体は
時折便利に感じる
だが…………………
.
.
.
.
「暑い……」
直射日光、
日陰も何も無いのは
この景色で一目瞭然であった
日陰になりそうな草木等何処にもない
頭が焼けてしまいそうだ
それだけで体力が削られる
休憩を入れたい
もしくは何処かの街で一息を…
.
.
??『主、能力を使えばよいではありませんか
"凝らす"を使えば街なんてあっとい言うまですよ?』
スルスル、と言う服が何かに擦れる音と共に
自分の腕から真っ黒な蛇が現れた
紅の舌をチロチロと出しつつ
頭に直接話し掛ける意思を持つ蛇
足を止めて
その蛇に対し眉を潜め、言う
.
「五月蝿い。話し掛けるな。能力使うの、やだ。
黙って。"冴える"」
『目が冴える』蛇
双子の薊を騙し、終わらない世界を創らせ
夏を繰り返させた張本人
実際は願いを終わらせない為に…
冴えるが消えたくないと望んだ結果だった
しかし実質上、騙した事実は変わらない
そして何千何万回か経ったループで
冴えるはヒヨリと言う人間の命の代わりとして
消されてしまった
.
.
(何故…私は救った?冴えるを)
バレ無い様に能力を多用に使ったが…
相変わらずの気紛れだろう
その時の気分だ
『目を書き換える』で『冴える』の能力を少し弄り
願いを叶えても消えないままでいられる様にしてやった
その恩義で自分に着いて来てるらしいが
一体何を思っているのやら
.
「……旅に同行者は…要らない…」
冴『そんな事言わずに
私は主に救われた恩があるのです。
守るには共に居なければならないでしょう?』
それが要らない
そもそも守られる程か弱くないのだから
黙ってしまおう。
そう意識して再び歩こうとすると…
.
.
.
_グラッ……
「っ…!?(ドサッ!」
視界がボヤけ、頭に何とも言えない頭痛が襲う
耐えようとしても体は言う事を聞かず倒れた
あぁ、熱中症と言うものか
呑気な思想を思い浮かべながら
奈瑞菜は意識を手放した
.
3人がお気に入り
「アニメ」関連の作品
この作品を含むプレイリスト ( リスト作成 )
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» はい!お互い、がんばりましょーっ!! (2016年7月22日 22時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» 有り難う!かまぼこちゃんも頑張って! (2016年7月22日 13時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - 黒神白堊さん» 更新頑張って!これからは読むし、書いてくよ! (2016年7月22日 12時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
黒神白堊(プロフ) - あやかまぼこさん» いえいえ〜( *・ω・)ノ (2016年7月21日 8時) (レス) id: 4df41332e0 (このIDを非表示/違反報告)
あやかまぼこ - こっちも驚きだぁ・・・ありがとう! (2016年7月21日 7時) (レス) id: cffa4dece1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:黒神白堊 | 作成日時:2016年4月12日 20時