[ぷよぷよ]夢と狂気の魔導師 (ページ27)

今日:4 hit、昨日:0 hit、合計:7,682 hit

第二十七話　コンビ技ページ27

「キルル、ぷよの積み方はわかるよね」

「うん、わかってるよ。お姉ちゃん」

「りんご、アミティ。ハルル達を止めるよ！！」

『おーー！！』

「……」

「………」コクっ

するとハルルとキルルは、アイコンタクトでお互いの想いを通したかのように、キルルはぷよの土台を積み上げると同時に、ハルルはぷよの連鎖を伸ばしていくために、キルルの土台の上に、素早く、そしてかなり考えて創られたぷよのツモが置かれると、発火点に同じ色のぷよが繋がれ、ぷよは消え、積んでいた私達よりも先に連鎖が始まる。

「１」

「２！」

「３！」

「４！」

「５！」

ハルルとキルルが数を数えているうちに、アルル達のぷよはもう積み終えた。

「こっちも行くよ！！」

「１！」「２！」「３！」「４！」

「中々いい積み方だね！だけど…」

「こっちはもう８連鎖だよ！」

するとキルルとハルルは急に手を繋ぎ、

『やったあ！！』

『最高！！』

と言って飛びあがると、アルル達の真上にはおじゃまぷよが並んでいた。

「あの掛け声で！？」

「でもまだ終わっていないよ！」

『ひゃっほう！』

『ひゃっほう！』

『ヒャッホウ！！』

アルル達も８連鎖を繰り出し、ハルル姉妹と同じように手をつないでジャンプした！するとおじゃまぷよは相殺され、ハルル姉妹の真上にアルルよりも多くのおじゃまぷよが降り注がれると思われた＿でも、ハルル達はなんと13連鎖を成功させ、ハルルはピンクの花びらのような羽根を出し、キルルは赤の花びらの羽根を出すと同時に…

『夢の！！』

『狂気の！！』

『ペアアタック！！

「ア・ドリーム・アンド・インセンヌ・インタヴァル！！！」

ハルルは右手、キルルは左手で極太レーザーを出す。ハルルは夢と思われる淡い桃色で、波導の中から花のような物が降り注がれ、キルルは狂気と思われる濃い赤で、波導の中からナイフが降り注がれる。

「コンビ技！？」

「聞いたことないよ～！！」

「まずいです！！」

そして、私達は成す術なく、おじゃまぷよに埋もれた。