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水族館のクリオネ   風雅さんリク ページ7

今日は国木田と水族館に行くのだ。昨日は遊園地、続いて水族館。俺が行きたかった場所だ。


国木田「俺は書類があるんだが?A」


 「書類は昨日までに全て終わらせたよ。楽しもうね国木田!」


国木田が吃驚した様子で口を開こうとしたけど俺が腕を引っ張って話させはしなかった。
まず海豚のショーを観た。俺は態と水がかかる席に坐って国木田と一緒に水を被った。異能でタオルを出したのはいうまでもないぞ。それからエイやウーパールーパーを見た。そして、俺が一番見たかったもの。


 「ほら国木田!クリオネだぞ!」


水槽の中を可愛らしく泳いでいるクリオネ。オホーツク海にしか生息しなくて、しかも厚い氷の下にしかいない。冬にしかいないから、天使などといわれている。確かに容姿はまるで羽の生えた天使だ。ストラップにもよくクリオネは使われている。


 「なぁ国木田」


国木田「何だ」


小さすぎるクリオネを目を細めながら見ている国木田に話しかけた。


 「国木田、クリオネって何科だと思う?」


国木田「聞いた事がないな。太宰から天の贈り物だとは聞いたことがあるというだけだ」


太宰め。国木田に編なことをふきこみやがって。よし、帰ったら殺るかな。
てか、国木田本当に知らないんだな。いや、俺が要らない知識がありすぎるからか。


 「あのね、クリオネってね、巻貝の一種なんだよ」


国木田「そうなのか!?」


いい反応ありがとう。何故かとても嬉しくなる。あぁこれだよ、俺が雑学ばっかりある理由。


 「そう。正式名称はハダカマキガイっていうんだよ」


どうか神様。隣で目をきらきらと輝かせている子供の耳に聞こえていませんように。子供がどうか、天からの贈り物だと思っていますように。


国木田「手帳にメモしておこう」


やっぱり持って来てるんだね手帳。ちらりと覗いてみると、丁寧にクリオネの絵も描いている。しかも微妙に
うまいなこのやろう。


 「あ、国木田これも書いときな。クリオネはね、餌は一ヶ月に二回ぐらいしか食べないんだよ?しかも、餌を体に取り込む時、その可愛らしい頭が真っ二つに割れて、一瞬で食べちゃうんだよ」


国木田「そうかそうか……それは子供に悪影響だ、な……」


国木田がさぁっと蒼ざめた。俺は国木田の視線を追う。其処には隣でクリオネを見ていた子供の涙。
俺達はそそくさと其の場を離れた。
其の後と言えば、皆の御土産を買ったぐらいだな。まぁ、今日は楽しかったぜ。


END

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氷月 - あんこさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!ちょっとパソコンを直しておりました。面白いといってくださって感謝感激です(泣)安吾さんとのハッピーエンドですね!了解しました (2017年9月22日 17時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして、あんこといいます('-'。)もしよかったら、リクエストしたいのですが、安吾さんと夢主ちゃんのハッピーエンドのお話をお願いします('ー ' *)ちらっといろいろなお話も読ませてもらったのですが、面白かったです(*^-^*) (2017年8月19日 8時) (レス) id: 6f6d03f938 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - 嬉しいです!こちらこそですー! (2017年6月26日 0時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
- 書いて下さり、ありがとうございます。やられっぱなしでは無い夢主ちゃんがいいですね! (2017年6月20日 21時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - わかりました!了解です! (2017年6月17日 12時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妃村塩李 | 作成日時:2016年5月10日 18時

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