これからも傍にいてもいいですか? あんこさんリク ページ44
私の異能の危険度は最高に達するらしい。何でも、恐ろしすぎてマフィアに狙われかねないとのこと。その監視役が、私の恋人の坂口安吾なのだ。
坂口「何をそんなに見つめているのですか」
「いやぁ?何にも。私の異能に如何してそんな危険がるんだろって考えてただけ」
安吾「はぁ……貴女はまだ理解していないのですか」
珍しく帰ってきて食事中というのに安吾さんは疲れた顔をしながらため息を吐いた。え、私何か悪いこと言っちゃったの??
「でも、危険じゃないてホント思うんだ」
安吾「では、もし貴女が異能を使うとき、『すべての人間を消す』と書いたら本当のこよになってしまうんですよ」
「あ、それは考えてなかった」
安吾「今後、もっと自分の異能の危険性を認めてくれると嬉しいものです」
ふーっ、と息を吐いてから安吾さんは私の炊いたご飯にぱくつく。無表情だけど、きっとおいしく食べてくれているはず。まぁ、安吾さんが私の料理で死ななければいいんだし。
「ねぇ安吾さん、おいしい?」
安吾「何を言っているんですか?当然でしょう」
ほら、ね。たまに自分の料理に自身がなくなっちゃうんだけど、安吾さんのこのさぞかし当然みたいな口ぶりでさらりといってくれるから、今日も明日も頑張れる。
でもこの先なんてわからない。私の異能が暴走しちゃったら安吾さんは私を殺さなくちゃいけない。
私の心一つで暴走する。
「ねえ安吾さん」
安吾「何ですか?」
「今日パソコン使って調べてたんだけど、監視は別室でやるものだって。どうして私は安吾さんの家で私を監視しているの?」
安吾「んぐっ」
「安吾さぁん!?」
何か私がまた悪いこと言っちゃったのかな。
安吾さんにお茶を差し出すと咳き込みながらぐいっと一のみしてしまった。もう一杯とコップを差し出す。淹れてまた差し出す。
安吾「いっきなり何を言うかと思えば!」
「ひぇ、ごめんなさい!」
触れてはいけないところに突っ込んじゃった。ご飯を食べ終わったらこりゃお説教コースだ。
そんなことを悶々と考えていると、安吾さんはお茶を一口飲んでから、ため息を吐いてから私を見て、
安吾「それは……ですね」
ともごもご口ごりはじめた。こ、これはこれで珍しいけど今日雷来るんじゃない!?何かしら顔も赤いし……。
安吾「……れです」
「はい?」
安吾「一目ぼれです!何か悪いですか!」
「ええぇえ!?」
意外な真実が返ってきた。
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氷月 - あんこさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!ちょっとパソコンを直しておりました。面白いといってくださって感謝感激です(泣)安吾さんとのハッピーエンドですね!了解しました (2017年9月22日 17時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして、あんこといいます('-'。)もしよかったら、リクエストしたいのですが、安吾さんと夢主ちゃんのハッピーエンドのお話をお願いします('ー ' *)ちらっといろいろなお話も読ませてもらったのですが、面白かったです(*^-^*) (2017年8月19日 8時) (レス) id: 6f6d03f938 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - 嬉しいです!こちらこそですー! (2017年6月26日 0時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 書いて下さり、ありがとうございます。やられっぱなしでは無い夢主ちゃんがいいですね! (2017年6月20日 21時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - わかりました!了解です! (2017年6月17日 12時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妃村塩李 | 作成日時:2016年5月10日 18時