ホルマリン漬け ページ29
深い深い紫色の瞳に見つめられて私は顔を逸らした。
??「恥ずかしがらなくてもいいのですよ」
「うるさいのです。少しも黙れないのですか、灰色鼠」
鼠と私が呼んでいるのはフォードル・ミハイロビッチ・ドストエフスキーその人。私はこんな人に拾われたのです。なんと屈辱でしょう。こんなひょろひょろ男。
ドスト「本当に貴女の瞳は美しいです」
「そうなのです?貴方と大して変わらないのです」
ドスト「貴女はすみれ色ですから。ぼくより瞳の色が濃いんです」
「紫というのは変わらないのです」
ドスト「あぁ、でも」
行き成りずいっとドストエフスキーが近づいてきたものだから、思わず後ずさりしてしまう。その行動さえもドストエフスキーはお見通しのようで。壁まで私を追い込むと激しいディープキスをおみまいされた。
ドスト「赤面の時の瞳のほうが潤んでいてかわいらしいです」
「ヘンタイ!」
私はドストエフスキーの頬を引っ叩こうとしたが、彼はひらりとかわしてしまった。きっと私の行動を予測していたんだろう。本当にふざけないでほしい。
ドスト「あぁ、そろそろですね」
「何がですの?」
なんて訊いてもこのひょろひょろは教えてくれない。そして、
ドスト「行ってきますね」
私を、この暗い部屋においていくのだ。なんと酷い行為なのでしょう。
「んっ」
行く前に私の唇に接吻を落とすのも、酷い行為なのでしょう。
END
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いやぁ、やっと更新できました!ネタが無かったんですよ。友達が最近はあんさんぶるスターズにはまってしまったものですから……。まぁ、とにかくよかったです!遅くなって本当にすみませんでした!
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氷月 - あんこさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!ちょっとパソコンを直しておりました。面白いといってくださって感謝感激です(泣)安吾さんとのハッピーエンドですね!了解しました (2017年9月22日 17時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして、あんこといいます('-'。)もしよかったら、リクエストしたいのですが、安吾さんと夢主ちゃんのハッピーエンドのお話をお願いします('ー ' *)ちらっといろいろなお話も読ませてもらったのですが、面白かったです(*^-^*) (2017年8月19日 8時) (レス) id: 6f6d03f938 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - 嬉しいです!こちらこそですー! (2017年6月26日 0時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 書いて下さり、ありがとうございます。やられっぱなしでは無い夢主ちゃんがいいですね! (2017年6月20日 21時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - わかりました!了解です! (2017年6月17日 12時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妃村塩李 | 作成日時:2016年5月10日 18時