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言葉を頂戴 ページ22

銀のマスクは重たそう。しかも喋らない。誰か声を聞いた事があるのだろうか。答えはNOだ。
だから、あたしは問い詰めてみることにした。


 「ぎ〜ん〜」


さがしていた背中に飛び込む。銀はちゃんと受け入れてくれた。こんなに可愛らしい子が、芥川の妹?似てるといわれてみれば似て居るかもしれないし、似てないといわれれば似てないのかもしれない。まぁ、あたしは気にしないけどぉ。


 「銀、何時になったら声を聞かせてくれるの」


耳元で囁くと、銀の体が硬直した。手であたしを払う。やめろというジェスチャーだ。しかし、声に出してくれないとわっかりっましぇ〜ん。
銀はいうことを聞かないあたしに怒ったのか、そのままずるずるとあたしを引き摺りだした!そういう手もあったか!あたしは銀より少しばかり小さいのである!


 「きゃあああぁぁぁぁ〜銀!やめれ〜」


きゃああああ、と叫んでいると、やがて銀がぴたりと止めた。そしてあたしの方に顔を向けて、


銀「……胸、あたってる」


と云った。しかも若干顔が赤い。やっとだ!念願の銀の声少しロリっぽくない?想像してた声と全然違ってた。やっぱり女の子だなぁ、と改めて思った。


 「いーじゃん気にしない〜気にしない〜」


嬉しくてついつい調子を乗る。銀はそれに仕方なくついてきてくれた。うふふ、さすが、わかっているじゃあないか。


銀「莫迦」


 「莫迦ぁ!?銀それは隅におけな……んぅ?」


銀の両手は、あたしの胸の前におかれている。そしてもみ始めた。どうしたの?ん?ありぇりぇ?銀さ〜ん?


 「んん?銀?」


銀ははっとしてから自分の胸元に視線を落とすと、ぐすり始めた。もう、今日はどうしたの。銀らしくないなぁ。


銀「はぁ……」


そして溜め息。もう、あたし何かやったぁ?


 「銀、何か御免よ」


一応、誤っとく。


END

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氷月 - あんこさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!ちょっとパソコンを直しておりました。面白いといってくださって感謝感激です(泣)安吾さんとのハッピーエンドですね!了解しました (2017年9月22日 17時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして、あんこといいます('-'。)もしよかったら、リクエストしたいのですが、安吾さんと夢主ちゃんのハッピーエンドのお話をお願いします('ー ' *)ちらっといろいろなお話も読ませてもらったのですが、面白かったです(*^-^*) (2017年8月19日 8時) (レス) id: 6f6d03f938 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - 嬉しいです!こちらこそですー! (2017年6月26日 0時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
- 書いて下さり、ありがとうございます。やられっぱなしでは無い夢主ちゃんがいいですね! (2017年6月20日 21時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - わかりました!了解です! (2017年6月17日 12時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:妃村塩李 | 作成日時:2016年5月10日 18時

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