文豪ストレイドッグス短編集 〜何時か此の日が来ると思ってた〜リクエスト募集中

来てもいいんですか？　　　ブーケさん ページ3

絶望のドン底にいた私を、武装探偵社の社長は拾ってくれた。汚い私に、手を差し伸べてくれた。あの温かい温もりは忘れない。今も覚えている。


福沢「おいA」


　「はい、何でしょう」


今日は何もかも仕事を終わらせて、何一つ仕事がないはずだ。太宰さんの仕事以外は。


福沢「その……なんだ……」


袂に腕を隠して変わらないなと思って居たのに、社長が言葉を詰まらせるなんて珍しい。


　「社長？」


福沢「直球に言おう。結婚してくれ」


　「え？」


結婚してくれってことは、え？嫁になるの私？
それは、ずっと私が望んで居た事。叶わないと思って居た。



もしも、私が一生社長の隣にいられたのなら＿＿他に何も望まないわ。



七夕にも所為やにも初詣にも頼み込んだ。無駄なことだと思って居たからこそ祈っていた。


福沢「泣くほど悲しませたか？すまない、突然だっ……」


　「いえ！嬉しすぎて泣いているんです」


そう云えば社長は私の涙を拭ってくれた。そして咳払いを一つ。


福沢「改めてA……嫁に来い」


　「はい……喜んで……」


ＥＮＤ




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
社長は初めて書いたのですが、自分的にはよく書けていると思っています。
ブーケさん！リクエスト有り難う御座いました！！

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