最後の茶屋 風雅さんリク ページ16
薦めたい茶屋があるんだが一緒に行かないか。
社長のお誘いに、俺は即返事をした。
特におしゃれもしないで、俺は社長と外に出た。社長のオススメの茶屋ってどんなところだろうか。気になりつつも隣を歩く。
福沢「此処だ」
其処には「茶屋処鈴」と書かれている看板が一つあるだけで、ほかに目をひくものはなかった。
それよりも一言言いたい。此処……俺の友人がやってる店じゃねぇかっ!!
福沢「入らんのか」
「へっ?あぁ、いえいえ」
社長の背中を追って店内に入る。
店長「いらっしゃいませー、あり?Aじゃないか!」
店長__名前はアキラという__は俺の顔を見るなり笑顔で迎えてくれた。気さくで相談にも乗ってくれる優しい奴だ。もう結婚していて、娘もできたとか。確か、文って名前の女の子。空手を慣わせているとかも聞いた。アキラは本当に莫迦で、娘と妻の話になるともう三時間は話す。
アキラ「いやーきてくれて嬉しいよ!福沢さんはな、俺の店の常連でな?ほんまに感謝しておりますー」
福沢「何時ものを頼むぞ。Aにもな」
アキラ「畏まりました」
アキラは早速作り始めた。何をつくるんだろう。アキラは料理は苦手だったはずだが。
心配しつつも期待した結果、出てきたのは丁寧につくられた和菓子だった。季節を感じさせる紫陽花がちょこんと乗っている。
福沢「今日は紫陽花か。いただこう」
「アキラって和菓子作れたのか!」
アキラ「えーA!!俺の家和菓子屋って知らなかったの!?」
妻とは和菓子が好きなんだ。此れが始まりで三時間家族の自慢話を聞かされた。社長は静かにそれを聴いていた。
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アキラの茶屋を出て、帰路を辿っていた。
「今日はおいしかったです。有り難う御座いました」
福沢「A」
「は、い」
呼ばれて社長の方を振り向くと、唇に何かあたった。社長の顔がもの凄く近い。接吻されたのだ。
「え、へ?ん?うん?」
福沢「また行こうな」
「は、はい」
探偵社に帰るまで、俺の体は熱かった。
END
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リクが遅くなってしまってすみません!
貴方の為に きょうもそばにいます→←男だけれど駄目なのか 風雅さんリク
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氷月 - あんこさん、お返事遅くなってしまってごめんなさい!ちょっとパソコンを直しておりました。面白いといってくださって感謝感激です(泣)安吾さんとのハッピーエンドですね!了解しました (2017年9月22日 17時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
あんこ - はじめまして、あんこといいます('-'。)もしよかったら、リクエストしたいのですが、安吾さんと夢主ちゃんのハッピーエンドのお話をお願いします('ー ' *)ちらっといろいろなお話も読ませてもらったのですが、面白かったです(*^-^*) (2017年8月19日 8時) (レス) id: 6f6d03f938 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - 嬉しいです!こちらこそですー! (2017年6月26日 0時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
舞 - 書いて下さり、ありがとうございます。やられっぱなしでは無い夢主ちゃんがいいですね! (2017年6月20日 21時) (レス) id: c8fb7ba279 (このIDを非表示/違反報告)
氷月 - わかりました!了解です! (2017年6月17日 12時) (レス) id: d02a9d7f01 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:妃村塩李 | 作成日時:2016年5月10日 18時