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34.それ以上 ページ35

その後、戻ってこない伊月を心配した小金井が呼びに来て、騒がしくなったところでリコと桃井が起きたので、そのまま皆のところへと向かった。

 どうやら伊月は、ご飯ができたことを伝えに来てくれていたらしい。

 食堂に行くと、みんなが揃っていた。

貴方「ごめんなさい!寝坊してしまいました!」

 Aが慌てて頭を下げると、みんな驚いたように目を丸くした。

日向「?いや、へ別にだいじょーぶだって。昨日は色々あったんだし、気にすんな」

笠松「日向の言うとおりだ。それに、昨日は俺達や他の学校の洗濯とかも全部やってくれたんだろ?」

大坪「ウチにはマネージャーが居ないから、助かった。ありがとな」

今吉「せやで。食事は全部ひとりで作っとったんやろ?疲れるのは当たり前や」

 各チームの主将たちが、優しい言葉をかけてくれる。

宮地「それに、昨日はその、言いにくいこと、話してくれただろ?俺たちのこと、信じてくれてありがとな」

火神「俺達は何があってもお前のこと信じるからな!安心しろ!」

黒子「僕は、Aさんがどういう人なのか、わかります。まだ出会ってそんなに経ってないですけど、貴女はとても優しい。優しすぎるくらいに。そんな貴女が、人を傷つけるとは思えません」

 発言していない者たちも、笑顔で頷いてくれた。

貴方「っ!ありがとうございます!」

 嬉しくなったAは、もう一度、大きく身体を折った。









 その日も選手たちはクタクタになるまで練習して、1日を終えた。

貴方「あと2日…」

 まさかこんなにも人と深く関わるとは思っていなかった。

 高校生活を、人並みに過ごすこと。

 それがAの目標であり、夢だった。

 中学時代にあんなことがあったため、Aの中では“普通”が“幸せ”だったから。

 それなのに、彼等は“それ以上”をくれた。

 なにがあっても信じると。

 Aのことを仲間だと言ってくれた。

 あんなにも重い過去を知ってしまったのに。

 それでも、彼等は信じると、仲間だと言ってくれた。

 それはきっと、普通じゃない。

貴方「ありがとう」

 Aが望む“それ以上”をくれた彼等に。

貴方「私ができる、精一杯のことをしたい」









 __残された時間はの、全てを使って__

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沙夜(プロフ) - あすあすさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!主人公書いていただけるんですか??とっても嬉しいです(*´ー`*) (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - はるはさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!名前、沙夜に変えました! (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
あすあす(プロフ) - 初めましてあすあすです。とっても面白いです!これからも頑張ってください(^∇^)もし良かったらですけど…主人公描いてみてもいいですか?ダメだったらいいですけど (2014年4月18日 20時) (レス) id: d24780b6ce (このIDを非表示/違反報告)
はるは(プロフ) - おもしろいです。更新頑張ってください (2014年3月2日 21時) (レス) id: d7e914d800 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - お礼をいうのは私です。楽しみです。 (2014年1月1日 15時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:沙夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annzuamenoheya/  
作成日時:2013年4月15日 23時

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