27.キセキ達の反省 ページ28
黄瀬「壊された…?」
黄瀬が、きょとんとして呟くように言う。
高尾「ああ。佐々木愛莉に、トイレに流されたって言ってた」
火神「な、んだよ…それ…」
黒子「…信じられません」
2人とも、顔を歪ませていた。
桃井「Aちゃん…。高尾君が引っ越した後も、ずっと1人で耐えてたの…?」
泣きそうな顔で、桃井は拳を握りしめる。
その瞳には涙が溜まっているため、泣きそうと言うよりは、もうすでに泣いていた。
リコ「そんなに辛いことがあったのに、いつもAちゃん、笑ってるわね…」
日向「ああ。…Aちゃん、強いな」
誠凛メンバーは、深く頷いた。
他の高校のメンバー達も頷くが、一部は納得していないようだ。
もちろん、納得していないのは__。
黄瀬「でも、俺達と話す時は、目が笑ってないっスよ?」
緑間「そうなのだよ。俺達に対してだけ、初対面からわかりやすい愛想笑いなのだよ」
青峰「しかも、ほとんど口きいてくんねえし」
キセキの3人だった。
3人は不機嫌そうにまだ何かブツブツ言っている。
そんなキセキ達に、高尾は失笑した。
高尾「当たり前だろ?
最初にAちゃんに対して壁を作ったのは真ちゃん達じゃん。
今の話でわかったと思ったのになー」
大袈裟に溜息を吐く高尾に、キセキ達は不機嫌を隠さない。
緑間「どういう意味だ」
怒りにほんの少し頬を紅潮させた緑間が、高尾を睨みつけた。
高尾「そのまんまだっつーの!初めて会った時、女子だからって警戒してただろ?」
黄瀬「そ、それ、は…!」
高尾に気圧されたのか、黄瀬は口ごもる。
青峰「だってよぉ、女なんて顔目当てだろ?
胸があるなら別だけど」
桃井「青峰君!!」
気怠そうに言う青峰に、桃井が怒鳴る。
緑間「青峰の言うとおりなのだよ。俺達は帝光時代に、顔目当ての女子に追いかけ回されたことがあるのだよ」
その時を思い出すかのように、緑間は真っ青になった。
高尾「Aちゃんは、そんな子じゃねえって!」
黄瀬「そうみたいっスね」
真剣に話す高尾に、黄瀬が反省したように頷いた。
驚く高尾に、緑間と青峰も続ける。
緑間「ああ。あいつは、練習前に自主的に体育館を掃除してくれるような、真面目なやつだったのだよ」
青峰「マネの仕事も、さつきに押し付けないしな」
反省するキセキに、高尾は安心したように笑った。
高尾「んじゃあ、Aちゃんのとこに行きますか!」
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沙夜(プロフ) - あすあすさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!主人公書いていただけるんですか??とっても嬉しいです(*´ー`*) (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - はるはさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!名前、沙夜に変えました! (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
あすあす(プロフ) - 初めましてあすあすです。とっても面白いです!これからも頑張ってください(^∇^)もし良かったらですけど…主人公描いてみてもいいですか?ダメだったらいいですけど (2014年4月18日 20時) (レス) id: d24780b6ce (このIDを非表示/違反報告)
はるは(プロフ) - おもしろいです。更新頑張ってください (2014年3月2日 21時) (レス) id: d7e914d800 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - お礼をいうのは私です。楽しみです。 (2014年1月1日 15時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:沙夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annzuamenoheya/
作成日時:2013年4月15日 23時