20.ニュース ページ21
火神「1人、行方不明…?」
《行方不明の女生徒は、中等部3年の夏から寮に引きこもっており、卒業式にも出席していなかったとのことです。更に、親族は薄桜学園に勤める教頭の兄だけで、他に身よりはないようです》
今吉「誠凛、どうしたん?」
笠松「様子がおかしいぞ」
《今まで引きこもっていたため、ずっと部屋に居ると思われた女生徒ですが、先日、部屋を確認したところ、退学届けを残して姿を消していたことが明らかとなりました》
黒子「まさか…!」
《逮捕された女生徒は、高等部一年・佐々木愛莉さん。死亡した女生徒は、高等部一年・宮内奈々s》
ガッシャーン!
何かが割れる、大きな音がして、テレビに集中していた全員が振り返る。
その視線の先には、青ざめた顔で固まっているAと、その隣で驚いたように固まっている高尾が居た。
Aの足元に、カップの破片や、スプーンが散らばっており、お茶でびしょびしょになっていた。
貴方「う…そ…」
小さくかすれた声で、Aは呟いた。
《行方不明の女生徒は、高等部一年・土方Aさん》
Aと高尾以外の者が、テレビに視線を戻す。
Aと高尾は、その場で立ち尽くしたまま、呆然とテレビを見る。
3人の少女の写真が映し出され、先ほどまでニュースを見ていた者達が振り返る。
Aに視線が集まった。
画面に映った、少し幼いA。
ツインテールで、顔立ちはほとんど変わらないが、無表情だ。
瞳に光はなく、感情がないんじゃないかと思うほど、全てが無だ。
今のAからは、想像がつかない。
貴方「な…なちゃん、が…しん…だ…?」
言葉にして確認した瞬間、Aは糸が切れたように倒れ込んだ。
高尾「!」
隣に居た高尾が、すぐに反応して抱き留める。
しかし、その高尾も真っ青だ。
高尾の腕の中で眠るAは、苦しそうな表情をしていた。
日向「A!?」
日向が高尾からAを受け取る。
瞬間、高尾も力が抜けたようによろける。
それを支えたのは、伊月と小金井だ。
伊月「大丈夫か?」
小金井「顔色悪いぞ?」
両側から支えられ、なんとか高尾は立っていられる状態だ。
高尾「あ、すいません…。なんとか、大丈夫、です」
しかし、顔色は悪いままだ。
日向「とりあえず、Aを部屋に寝かせてくる」
日向はAを横抱きにして、部屋に連れて行った。
483人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「黒子のバスケ」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
沙夜(プロフ) - あすあすさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!主人公書いていただけるんですか??とっても嬉しいです(*´ー`*) (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
沙夜(プロフ) - はるはさん» 返信遅れてごめんなさい。応援ありがとうございます!名前、沙夜に変えました! (2015年8月16日 19時) (レス) id: 89126b3f93 (このIDを非表示/違反報告)
あすあす(プロフ) - 初めましてあすあすです。とっても面白いです!これからも頑張ってください(^∇^)もし良かったらですけど…主人公描いてみてもいいですか?ダメだったらいいですけど (2014年4月18日 20時) (レス) id: d24780b6ce (このIDを非表示/違反報告)
はるは(プロフ) - おもしろいです。更新頑張ってください (2014年3月2日 21時) (レス) id: d7e914d800 (このIDを非表示/違反報告)
ようこちゃん(プロフ) - お礼をいうのは私です。楽しみです。 (2014年1月1日 15時) (携帯から) (レス) id: 29bc6add98 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:沙夜 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/annzuamenoheya/
作成日時:2013年4月15日 23時