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Aside
「森ちゃん森ちゃん」
『何ですか？』
「このリップ、森ちゃんに似合うと思わない？」
『いやいや、私が化粧なんか贅沢ですよ・・・』
「今の時代こんな事言ったら駄目だけど、女たるもの一度は化粧を嗜むべきよ、A」
『いやぁ・・・ははは』
彩夏さんに連れられて(誘拐されて)来たスーパーで、何故か化粧品コーナーに居る自分
本来こんな場所は自分とは無縁だと思っていたのに、まさか連れて(誘拐)来られるとは・・・
『彩夏さん、本当に大丈夫ですから・・・』
「何言ってんの！あんたはダイヤの原石なの、磨き方によればエメラルドにもルビーにも
サファイアにでもなるわ、ファンデはこれがいいんじゃない？あ、肌とか弱い？」
『ええ・・・』
でも、よくそんなにぱぱっと選べるなぁ
たくさん種類があって頭が混乱しそうなのに、自分に似合う色なんてどう決めてるんだろう
『えっと、正直言って、化粧はあんまりしたくないというか・・・』
「何でよ、一回してみると案外ハマるもんよ？」
『あの・・・母と、父を思い出すので』
「・・・！そうね、分かったわ」
『すみません』
「謝るこたぁ無いわよ！早く買い物済ませて、ご飯一緒に作りましょ！」
『はい』
頭の中で、昔の記憶が湧き出てくる
真っ赤なリップ、派手な色のアイライン、何色ものファンデーション
化粧のしすぎで荒れてかぶれた皮膚、それをさらに化粧で隠す母
思った通りに稼げないと暴れる父
きつめの香水、薄い服、知らない男性、元カレ・・・
気持ちが悪い
「あっ」
『えっ？』
「いや、何でもない」
『そうですか』
急に現実に引き戻され、すっとんきょうな声が出る
彩夏さんの見ていた方を見てみると、遠くの方に見たことがある人影が見えた
『あの人・・・』
「ん？何、どの人？」
『あの緑色のパーカーの人、彩夏さんが言ってた人ですか？』
「・・・・・・人違いじゃない？」
『ちょっと見てきます！』
「え？ちょ、A！」
もしあの緑色のパーカーの人が彩夏さんの言っていた人なら、お礼を言わなきゃ
わざわざお店まで来て、些細な事なのにクッキーも持ってきてくれて
お礼なんかいらないかもしれないけど、お礼を言わなきゃ私の気がすまない
またお店に来るとは限らないし、お店に来ても私が居るとは限らない
なら、今お礼を言わなきゃ
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ぬこ(プロフ) - 六作目【魔d!×d!】悪魔が遊びに来た 魔界の主役たちが人間界の主役たちと出会うお話です。夢主ちゃんは出てきません。 (2022年9月4日 11時) (
レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 再び自分側の不注意で、この作品の編集ができなくなりました。新しい作品が出来た場合、この感想欄に書き込んでいきます。大変申し訳ございません。 (2022年9月4日 11時) (レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 自分側の不注意で別アカウントで書いていた五作目が編集できなくなりました、なのでこのアカウントで続きを書いていきます。大変申し訳ございません (2022年5月10日 18時) (レス) id: 4da284d929 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - わーい！もし地雷でなければこの後のgrさんの小説もぜひ＾＾ (2021年12月23日 20時) (レス) id: d541392df9 (このIDを非表示/違反報告)
アンテール(プロフ) - 最終話お疲れ様です！お話とても良かったです。(*^^*) (2021年12月23日 9時) (レス) @page45 id: 798525d29d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年10月10日 17時
