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Aside
zm「じゃあ、空いてる日にちとか後々連絡しますんで」
『はい！お願いします！』
良かった、断られてたらどうしようとか余計な心配だった
男の人と連絡先交換するなんて何年ぶりだろう
多分、私の姓が“森上”に変わってから初めてじゃないかな
一気に気分が良くなってきた
「A！大丈夫だった？」
『そんなに心配しなくても大丈夫ですよ』
「心配しないわけないじゃない、トラウマのせいでパニック引き起こしたらとか思うと
気が気じゃないわ・・・でも、本当に大丈夫そうだったわね」
不思議そうに彩夏さんは顎に手を当てる
確かに、これは不思議な事だ
いつもならバイト先の男の人と一言話すだけでも苦しくなって
家に帰るとパニックで涙が止まらなくなるのに
『なぜかあの人は平気みたいです』
「珍しいわね・・・もしかして、克服してきたって事かしら」
『そうだと嬉しいですね』
私は過去の事から、男性の事がどうも苦手になっている
でも、あの人だけは苦手意識が少ない
何でだろう
まさか運命だとか漫画じみたものではないだろう
最近よく会うのもただの偶然だ
『そういえば、何で彩夏さんは私の事“森ちゃん”って呼ぶんですか？
時々Aって呼ぶ時もありますけど』
「10何年前から森ちゃんって呼んでるけど、今気が付いたの？」
『いや、前々から思ってた事です』
「んー・・・私は一人っ子だったからね、お母さん
私を産んだらもう子供ができない体になっちゃったし」
『ごめんなさい、悪い事聞いちゃいましたね』
「いいよ全然！そんで、私ずっと弟か妹が欲しかったの、だからAが来てくれた事が
嬉しくて嬉しくて・・・血は繋がってなくても“家族”って事を忘れたくなくて“森ちゃん”
って呼んでるの」
『そうだったんですか』
何だか恥ずかしいや
こんな理由があったなんて、彩夏さんは本当に優しい人だ
「あと、Aって呼ばれる事にもトラウマ持ってないかなーって思ってたのよ」
『さすがにそこまではトラウマ持ってませんよ！』
「いやぁ、これがね、結構いるのよ・・・虐待されてた子とかが“この名前で呼ばれると
殴られる事とかの情景がフラッシュバックするんで名前変えてください”って改名する子」
そうなんだ
でも、私はあんまり名前で呼ばれた事が無いからトラウマとかそんなのは無いかな
『あっ・・・』
「どうしたの？」
『あの人の名前聞くの忘れてた』
「えっ」
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ぬこ(プロフ) - 六作目【魔d!×d!】悪魔が遊びに来た 魔界の主役たちが人間界の主役たちと出会うお話です。夢主ちゃんは出てきません。 (2022年9月4日 11時) (
レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 再び自分側の不注意で、この作品の編集ができなくなりました。新しい作品が出来た場合、この感想欄に書き込んでいきます。大変申し訳ございません。 (2022年9月4日 11時) (レス) id: 87bf829c46 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - 自分側の不注意で別アカウントで書いていた五作目が編集できなくなりました、なのでこのアカウントで続きを書いていきます。大変申し訳ございません (2022年5月10日 18時) (レス) id: 4da284d929 (このIDを非表示/違反報告)
ぬこ(プロフ) - わーい！もし地雷でなければこの後のgrさんの小説もぜひ＾＾ (2021年12月23日 20時) (レス) id: d541392df9 (このIDを非表示/違反報告)
アンテール(プロフ) - 最終話お疲れ様です！お話とても良かったです。(*^^*) (2021年12月23日 9時) (レス) @page45 id: 798525d29d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ぬこ | 作成日時：2021年10月10日 17時
