【ブラコン×黒バス】家族事情

第二十六衝突 ページ29

頭の鈍痛で目が覚める。

赤「ここは･･･っ」

目を開けても何も見えない。
違和感がある。
きっと目隠しでもされているのだろう。
手と足も縛られているようで動かせない

赤「油断した･･･」

何時間眠っていたかわかない。

「起きたんですか？」

どこからかクスクスと女の笑い声が聞こえた。

赤「･･･今は何時だ」

「あれ？この状況よりも時間を気にするなんておかしい人ですね。貴方に殴りかかった次の日のお昼ですよ」

赤「そう･･･か」

「そんなことより･･･」

僕の頬に冷たい感触が走る。
きっと、やつの手だろう。

「私、と協力しませんか？」

赤「せこい手しか使えない奴とは組めない。もっともお前と組む気はない」

「あれ？私が誰だかわかるんですか？」

クスクスと笑いながら僕の頬や首を触る。
不愉快だ。覚えてろ

「ま、私と協力できないなら協力させるまでです」

「私。あの子が優遇されるのが気に食わないんですよ」

「邪魔なんです。あの子が」

赤「予想は出来てたな」

「ふふっ。あの子に肩入れしてる貴方も気に食わないんです」

「あんな地味な子より私にしませんか？」

赤「あほか」

「冗談じゃないのにな」

楽しそうに、いやむしろ狂ったように笑う。
頬に柔らかい感触がし、鳥肌が立つ

「女性恐怖症なんですか？可愛いですね」

赤「気持ち悪かったからな。恐怖症ではないんだがな」

「ひどいですね。いいですこれからが、本番です」

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