【ブラコン×黒バス】家族事情

第十一衝突 ページ13

どれだけ走ったかわからない。
夕日が差し込む綺麗な公園まで来ていた。
どこかわからないけどとりあえず公園のブランコに座る。

A「えっと、サイフは･･･あった。携帯･･･あれ、ない！？」

走ってる途中で落としてしまったのだろうか･･･？
とりあえず財布があってよかった･･･と安堵していると声をかけられる。

赤司「おい。何をしている。」

A「あ、赤司君！？」

いつもより少し鋭い目つきで私を見つめている。
私は戸惑いながら「少し、家族のトラブルがね･･･」
なんてできるだけ明るく話、赤司君は何してたの？と聞く。

赤司「僕は帰る途中だ。」

ん？今僕って言った？いつもは俺じゃないっけ・・・？
なんてどうでもいい違和感を覚える。
きっと・・・気分だろう！

A「そうなんだ。最近寒いし早く帰りなよ？」

赤司「お前は帰らないのか」

A「えっ･･･も、もう少ししたら帰ろうかな･･･」

精一杯笑顔を向けだから、だいじょーぶ！と、我ながら上手く
笑えたと思ったのだが赤司君の目は一段を鋭くなった、気がした。

赤司「僕の、家は広いんだ」

少し寂しそうに呟き私に手をつかみ、

赤司「来い」

と、強引に引っ張る。
私は黙ってついていくことにした。

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