第44Q 「仲間」 ページ47
部活も終わり、俺は涼太と片づけをしていた。
黄瀬「なんで俺が片付けしなきゃなんないんすかー」
「仕方ないじゃん。さつきはまだ偵察から帰ってこないし。いつもやってくれてる真太郎は用があるとかで無理だし。赤司も今日は用があるらしいし。テツヤは見当たらないし。敦は絶対嫌だし。大輝は論外だし」
黄瀬「なんか最後の方、悪口っすよね!? 」
「そうなると涼太しかいないだろ? 消去法で残っちゃったのが涼太なんだよ」
黄瀬「残っちゃったって何すか!? 残っちゃったって!? 」
わんわん喚く涼太をよそに、俺はバスケットボールを磨いていた。
それにしても遅すぎるだろ。さつき。
黄瀬「その……大丈夫っすか? 唯斗っち」
「え? 何が? 」
急に心配そうな顔でこっちを見てくる涼太にハテナマークを投げかける。
黄瀬「いや、今日あんなことがあったし、やっぱり自分がせっかく作ったやつがあんなんになってたらへこむっすよね? 」
「あー。そうでもないから大丈夫だよ。別に俺に向かっての嫌がらせじゃないだろうしね」
俺が久々の爽やかスマイルを浮かべてそういうと、涼太は「そうなんすか? 」と驚いたような表情を見せた。
黄瀬「まぁ、それならいいっすけど。ただ、あんま落ち込んじゃ駄目っすよ? 何かあったら、俺達に言うっす! なんせ、俺達は仲間なんすから! 」
シャラララという効果音がつきそうな笑顔でそういう涼太。
でも、涼太の“仲間”という言葉に、少し顔を曇らせる。
「……仲間、ね」
黄瀬「?……どうしたんすか? 」
「いや、なんでも。でも……あんまり気安く仲間なんて言わないほうがいいと思うな」
思わず俺がそういうと、涼太は「え? 」という表情を浮かべる。
「あ、ううん。なんでもないよ。気にしないで」
黄瀬「あ……そうっすか……? 」
少し気まずくなってしまった。
そんな中、偵察から帰って来たさつきがやってきた。
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赤司LOVE(ハート - ありがとうございます! じっくりと待っていますのでゆっくりお願いします! (2017年4月2日 21時) (レス) id: 65494989b5 (このIDを非表示/違反報告)
*コスモス*(プロフ) - 赤司LOVE(ハートさん» ありがとうございます! すごく嬉しいです(´∀`) おすすめに載せていただけるなんて、とても光栄です。更新遅くて本当に申し訳ないです……。 (2017年4月2日 18時) (レス) id: ae06d7439a (このIDを非表示/違反報告)
赤司LOVE(ハート - (おすすめに、です) (2017年4月2日 17時) (レス) id: 65494989b5 (このIDを非表示/違反報告)
赤司LOVE(ハート - 私も黒バスが大好きです! なので載せても良いですか? お返事ください (2017年4月2日 17時) (レス) id: 65494989b5 (このIDを非表示/違反報告)
*コスモス*(プロフ) - 花音さんの妹さん。いえいえ。気にしないでください。コメントしていただけてとても嬉しいですから(*´ω`*) 傀澄さんもすいません。私のミスで混乱させてしまいました……。二年生です! 本当に申し訳ございません! (2016年5月31日 20時) (レス) id: 6ab0dcf706 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:*コスモス* | 作成日時:2015年7月19日 23時