【黒バス】心を閉ざした男装少女【帝光】

第４３Ｑ　「休憩」 ページ46

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―休憩―




黄瀬「でも本当。誰がこんなことしたんすかねぇ……」

青峰「だよな。誰かうちのバスケ部に恨みでもあるんじゃねぇのか? 」



やっと始まった休憩タイム。


スポドリの事情をしっている俺達は、一体誰がという話題で持ちきりだった。



黒子「まぁ、どちらにしろ、これ以上こういうことが無ければいいんですが……」

紫原「スポドリはまだしも、俺のお菓子に指一本でも触れたらひねりつぶすよ」

「そもそもお菓子って持ち込みＯＫなの……? 」



きっと、ここ帝光中学は校則もくそも無いのだろう。


もしかして、あっても守らないだけ……?




＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊




緑間「どうしたんだ赤司。お前がボーっとしてるなんて珍しいな」

赤司「ん? あぁ、すまない」



部員にスポドリを配り終え、いつもならテツヤ達と休憩しているところを、今回はなりゆきで緑間と休憩をしていた。


緑間に話しかけられ、俺がさっきまでボーっとしていたということに気付く。



緑間「スポドリの件か」

赤司「まぁ……そんなとこかな」



考えていた事を当てられる。


緑間とは部員の中でも一番一緒にいる時間が長い友人だ。


こういう時に真っ先に俺の様子に気付くのも緑間だ。



緑間「お前には、犯人の見当がついているのか? 」



ゴクッとスポドリを飲み、床においてあったタオルを取りながら緑間はそう問いかけてきた。



赤司「まさか。そんな簡単に犯人が分かるようなら苦労はしないよ」



少し笑いながらそういう。



赤司「……でも、この件で一番重要なのは“犯人の狙いは誰か”だろうね」

緑間「どういう意味だ」

赤司「これが俺達バスケ部に向けての悪戯か……もしくは唯斗個人へ向けての悪戯か」



俺がそういうと、緑間は顔をしかめる。



赤司「そろそろ休憩終了だな。行くぞ。緑間」



その話を曖昧にしたまま、俺達は練習に戻った。

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