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第25Q 「存在意義」 ページ27

Aと喧嘩して、私は部室をとび出した。


たぶん、Aにとって私はうざい存在なんだと思う。


分かってる。


Aは、私が想像するよりもはるかにつらい思いをしてきたんだ。


それは私なんかが癒す事はできないと思う。


それに、Aは私のことを心から信用してくれてはいないんだ。


A自信は気付いていないかもしれないけれど、Aは無意識に私や皆との間に壁を作っているような気がする。


それを壊してあげたい。


Aが昔みたいに戻って欲しい。


そう思ってたのに、その私がAを傷つけちゃってどうするんだろう。


うっすら涙を浮かべながら廊下を走っていると、誰かとぶつかりかなり派手に転んでしまった。



桃井「きゃっ……!」

?「桃井? すまないね。怪我は?」



転んだ私の手を引っ張り起こしてくれたのは赤司君だった。



桃井「赤司君!? ごめん! ぶつかってきたのは私のほうだから気にしないで! でも赤司君の方こそ怪我してない!?」



驚いて取り乱している私を見て、赤司君は微笑みながら言った。



赤司「俺の方は大丈夫だ。前をしっかり見ていなかった俺の方にも非はある。だから気にすることはない」

桃井「ありがとう赤司君。でも本当に大丈夫? マネージャーの私が選手に怪我させそうになるなんてマネージャー失格だよね……」



さっきのこともあり、私の存在意義というものを見失っていたところにきてぶつかってしまった。


本当。駄目だなぁ。



赤司「お前に何があったかは知らない。だが、お前がマネージャーとして俺達を支えてくれてる事で俺達は安心して自信のプレーをする事が出来る。コート上で戦うのは俺達選手だが、俺達選手が戦えるのは桃井の情報収集能力や日ごろの仕事のおかげだということを忘れるな」

桃井「赤司君……」

赤司「それは、唯斗もしっかり分かってるんじゃないか?」



さすが主将。


なんでも分かっちゃうんだ。


まさかAとのことを言い当てられるなんて。



桃井「なんか私すっきりした。ありがとう赤司君! よし! これからも頑張るね! 」



そう告げると、私はその場を後にした。


くよくよしたって何も変わらない。


前を向かなくちゃ。

第26Q 「憧れ」→←第24Q 「何言ってるんだろう」



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赤司LOVE(ハート - ありがとうございます! じっくりと待っていますのでゆっくりお願いします! (2017年4月2日 21時) (レス) id: 65494989b5 (このIDを非表示/違反報告)
*コスモス*(プロフ) - 赤司LOVE(ハートさん» ありがとうございます! すごく嬉しいです(´∀`) おすすめに載せていただけるなんて、とても光栄です。更新遅くて本当に申し訳ないです……。 (2017年4月2日 18時) (レス) id: ae06d7439a (このIDを非表示/違反報告)
赤司LOVE(ハート - (おすすめに、です) (2017年4月2日 17時) (レス) id: 65494989b5 (このIDを非表示/違反報告)
赤司LOVE(ハート - 私も黒バスが大好きです! なので載せても良いですか? お返事ください (2017年4月2日 17時) (レス) id: 65494989b5 (このIDを非表示/違反報告)
*コスモス*(プロフ) - 花音さんの妹さん。いえいえ。気にしないでください。コメントしていただけてとても嬉しいですから(*´ω`*) 傀澄さんもすいません。私のミスで混乱させてしまいました……。二年生です! 本当に申し訳ございません! (2016年5月31日 20時) (レス) id: 6ab0dcf706 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:*コスモス* | 作成日時:2015年7月19日 23時

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