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46話 ページ2

sideA

とりあえず地下駐車場へ来た。

A『どこにも行かないから離してちょうだい。』

首を横に振る。

A『征。』

ビクッと身体を震わせて…でも決して手は離さない。

A『征、私はもう疲れたわ。』

多分言葉のチョイス間違えたわ。

ガタガタと歯を鳴らしてより手に力を込める。

A『征?聞いているの?』

聞いてないわね。

A『征、私もう帰るわよ。』

赤司「嫌…」

嫌とかじゃなくて。

A『何突っ立てるの?早く帰りましょう。』

征はとりあえず置いて荷物を持って

樋口が待ってる車へと急ぐ。

A『ここに居たのね、樋口。』

樋口「お嬢様、お呼びして頂ければ私めが…」

A『とりあえずこれ荷物。』

樋口「かしこまりました。」

赤司「A……A……」

嗚咽混じりに私を呼ぶ声が地下駐車場に響く。

A『樋口、ちょっと行ってくるわ。』

樋口「はい。」

赤司「A…!!置いて行かないで…」

私を見つけるなりドラマのヒロインみたいに私に駆け寄る。

絶対立場逆転してる。

A『征、私の心奪われた人は誰。』

赤司「誰……」

え、悩むのそこ。

A『私は貴方をこんなにも愛しているのに居なくなんてならないのに、信用してないのはどっちかしらね。』

なんて強く言えば

赤司「ご、ごめ…ごめん…違っ…」

目にいっぱいの涙を溜めて私に許しを乞う彼氏。

A『何が違うの?征はぱっと答えられて居ないじゃない。少なからず私が居なくなる事を予想してたんでしょ?なら…』

急に口を閉ざされた。彼の口によって。

喋る暇なんて無いくらい彼に何度も触れられる口。

赤司「怖い」

何がって聞く前にまた唇を重ねられる。

赤司「君は…僕の知らない間に知らない男と面識がある。」

まあ…友達だったり顔見知り程度だけど。

赤司「君はいつでも綺麗だから僕は…」

ちょっと怖いの?

取られる事が。

赤司「君を狙ってくる奴らは僕の目を器用に盗む……僕の知らない間に知らない男に君を穢されたら…僕は…」

僕は?

赤司「社会的にも現実的にも生かしてはおけない。」

征が犯罪者になるのはダメよ?

赤司「だって君が!!」

そんなに私のこと心配してくれるなら意地悪しなくても良かったかもね。

赤司「抱きしめても良い?」

A『どうぞ。』

すっと手を離して私を優しく抱く。

A『もう二度と貴方から離れないから安心して。』

赤司「…うん…」

本当に可愛い人ね。貴方は。

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2018年5月18日 19時

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