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24話 ページ30

sideA

もうすぐ面会時間も終わる。

A『征、帰る準備出来た?』

私を抱きしめる力は弱まり、

赤司「…泊まる。」

と言った。

A『ダメよ。明日も部活あるでしょ?帰ってきちんと休まないと…』

赤司「……僕は離れたくない…」

そうは言っても…

A『でも明日だって休むのは良くないし…』

赤司「嫌だ。休む。1日Aと居る。」

…もう…

A『今日の征はわがままな子どものようね。』

赤司「嫌か…?」

A『可愛いわ。じゃあ明日、退院したら家に帰ってのんびりしましょ。』

赤司「ああ…」

さっきとは違う。優しく抱きしめた。

赤司「僕は絶対に許さない……」

声がだいぶ低いってことはかなり怒ってるわ…

A『私のために怒ってくれるの?嬉しいわ。』

赤司「…変な奴だな…お前は。」

A『その変な奴をこんなに愛してくれる貴方もだいぶ変な人よ。』

そう言ったら和やかな優しい目になった。

A『征は晩御飯とかどうするの?』

私は病院から出てくるご飯だけど…

赤司「下で何か買ってくるよ。」

A『感心しないけど、仕方ないわよね…明日は美味しいご飯作ってあげるわ。』

赤司「楽しみにしてる。買ってくるから待ってて。」

病室を出る征。


【side赤司様】

赤司「帰れ。と言ったはずだが?」

病棟の入口でどうするか悩んでいた柊。

赤司「Aが退部処分にしないと言ったから退部には今のところはしない。が、気安くAに近寄るな。」

柊「…ご、ごめんなさい…」

いつもの甲高い声ではなく、低くかすれ気味の声。

赤司「ふん。」

にしてもコンビニなんて縁がない…

赤司「Aに現金持てって言われて正解だった…」

まだ帰ろうとしないのか。

赤司「会うことは許さない。さっさと帰ったらどうだ。」

これが最後の忠告だ。

赤司「これ以上僕のAに何かしてみろ。お前を生かしなどしない。」

僕に怯えて去っていった。

A『怖いわ〜』

赤司「待ってろと言ったろ。」

A『あ。』

樋口「お嬢様に言われたものをお持ちしました。」

さすが長年Aの世話人。

A『征、行きましょ。樋口、明日は退院出来るから迎えに来てちょうだい。』

樋口「仰せのままに。」

A『何買ったの?』

赤司「飲み物と弁当。」

―病室―

A『明日、何食べたいか決めててね。』

そんなもの僕の答えは決まってる

赤司「湯豆腐。」

A『征はそればかりね』

困ったように笑う。

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ミキミキ - 赤司と夢主との恋が素敵だと思います o(≧▽≦)o 頑張ってください! 応援してます(*^^*) (2017年8月30日 11時) (レス) id: 89615645c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2017年8月16日 11時

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