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23話 ページ29

sideA

柊「ねえ、部活行く前にちょっと。」

あら、意外な呼び出し。

柊「アンタの本性知っちゃった♡バラされたくなければ」

A『バラして痛い目見るのは私ではなく貴女です。』

くるりと来た道を戻る私。

柊「待ちなさいっ!」

ぐいって私の腕を掴む柊文。

あらあら。ありがとう。

被害者に仕立て上げてくれるのね。

身体のバランスを崩し、私は階段の9段目から下へ真っ逆さま。

柊「っ!ちょっとっ!!」

大きな音が耳で鳴り響く。

私は救急車に運ばれた。

柊「わ、私じゃない!」

赤司「……」

柊文と征は病院へ来ていた。

柊「勝手に落ちたのよ!」

赤司「…黙れ。」

柊「私は何もっ!」

赤司「黙れって言っている!!」

征はイライラしていた。

赤司(なんでこんな事に…)

「検査の結果、脳へのダメージはあるものの日常生活に支障はありません。」

赤司「ありがとうございます。」

征はいつもより低い声で医者にお礼を言った。


赤司「Aっ!」

私はまだ目を覚ましていなかった。

学校側は事故として処理した。

赤司「A…!」

柊文にはまだまだ精神的ダメージ負わせなきゃ。

―数時間後―

A『……んん……』

目を開けたら眩しい光が降り注ぐ。

そして、突然現れた赤色の髪。

A『…征?』

赤司「気がついたか!?医者に言ってくる!」

握っていた手を離し、珍しく慌てた様子で部屋を出る。

「うん。安定しているから明日にでも退院出来るよ。骨折とかなくて良かった。」

A『はい。ありがとうございます。』

医師と看護師が部屋から出た瞬間。

赤司「また僕の見ていない所で…」

A『仕方ないじゃない。急だったんだから。』

赤司「…退部処分にしよう。」

A『だーめ。ここからもっと心の傷をつけるの。』

赤司「…」

A『あの人、私と征の仲を壊すのが目的よ。』

赤司「…もう懲りたんじゃないか?」

A『甘いわね…征。』

とても甘いわ。

A『あの子が征を好きなのはお金目的よ。顔は二の次。』

何にも感じていない顔。

A『あの男子部員が私に近づかせるのも壊す目的をやりやすくする為。わかる?』

すると征は顔を強ばらせる。

A『せ…い?』

力強く私を抱きしめる。

A『征も精神的に来てたのね。気づけなくてごめんなさい。』

赤司「お前は悪くない…」

と言って強く抱きしめる。

A『退院は明日よ?』

赤司「わかってる。」

なんかこのまま持ち帰りそう…

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ミキミキ - 赤司と夢主との恋が素敵だと思います o(≧▽≦)o 頑張ってください! 応援してます(*^^*) (2017年8月30日 11時) (レス) id: 89615645c3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2017年8月16日 11時

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