【黒バス】土足厳禁ですよ？《高校編》 (ページ18)

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14話ページ18

sideA

ずーっと背中に征の顔…というかほっぺが当たるのよね…

A『ねえ、征。離して。』

赤司｢僕はもう疲れた。｣

まだ朝練のあの字も終わってないわよ？

A『あらあら。それは困ったわ。』

赤司｢エネルギーが足りないんだ。｣

A『じゃあ今日から腕利きの料理長でも雇おうかしら。』

それを聞いてた柊文と谷城未来は驚いた顔をしていたわ。

赤司｢…嫌だ。僕はA以外の手料理食べれない。｣

A『それは大変ね。デートにレストランとかいけないじゃない。』

赤司｢それは別だ。｣

難しいわね。

未来｢や、雇うとか簡単に決めれるの？｣

それはそうよ。

A『ええ。ねえ家政婦さん新しい人にしましょう。あの人雑だわ。』

赤司｢確かにシーツも上手く敷けないようじゃ話にならないし…｣

柊文もなかなかに引いてるわ。

A『古株のあの使用人も追い出しましょ。』

ついでに。

赤司｢あの人かい？なんでまた…｣

A『私のお気に入りのコップ床に落としたのよ』

赤司｢それはいけないな。｣

未来｢お気に入りを割ったって事…？｣

割ってないわ。床に落としたのよ。

赤司｢他には大丈夫かい？｣

A『ええ。今のところは。』

赤司｢僕は個人的に辞めさせたい人が居るんだ。｣

A『あら。それは私の部屋を掃除しようとした人？それとも私のグラスを知らずに使った人？』

赤司｢どっちも。｣

A『あら。厳しい人。』

赤司｢人の事言えないだろ。｣

征は朝練を始めた。

ドリンク作り終わって汚いこの部屋を掃除する。

未来｢…アンタってお嬢様なんだね｣

そうよ。世間知らずのおバカさん。

未来｢でも…その人たちの生活とかあるしうちの役立てない奴より数倍マシでしょ？｣

A『数倍マシになったところで私や征が求める人材には程遠かったらお荷物なだけじゃないですか。』

メリットなんてないじゃないですか？

A『まあ、そうしなくても私と征の家の使用人なんて喉から手が出るほど欲しいらしいですよ。』

金あげるんだからちゃんと働いてくださいって話。

未来｢…アンタ達ってうちら苦学生にしちゃ本当に…｣

苦学生？だったらなんで私立なんか…

それだけ好きってことかしら？

A『平等なんてこの世にないんですよ。』

小さい頃から歪んでいた。

勉強も習い事も完璧な私に

手に入らないものなんてこの世界にはない。

だからどう足掻いても無駄なこと。

頑張って踏ん張ってね。