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第36話 ページ36
『っ・・・』
涙で画面がぼやける。
だけど必死に読んでいく。
『ほんと、に・・・』
「ん?」
『私なんかで、いい、んですか?』
「当たり前だろ。お前がいいんだから」
『私、も・・・笠松先輩が好き、です』
少しの勇気。
私に必要だったのはそれだけだったんだ。
その言葉を告げればすぐに体を回転させられて正面から抱きしめらる。
頭は抑えられているため、笠松先輩のシャツ、そしてネクタイしか見えない。
顔を上げようと捩るけれどなかなか抜け出せない。
「見んな。恥ずかしいから」
口の動き的にそう言ったのだと思う。
そう言われても、顔を見たい。
表情を見たい。
盗み見た彼の顔は真っ赤に染まっていた。
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作者名:ユーリ | 作成日時:2014年10月16日 14時