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第27話 ページ27

『っ・・・』




どうしよう、どうしよう。

口の形でなんとなく相手が何を言っているかわかるというものの、
完璧なわけないし、
会話するには拙すぎる。




『・・・すみません、急いでいるので』




そう言って家まで走ろうとした。


けれど、腕をつかまれてしまって。




「―――――――」





早口すぎて、
笠松先輩のほうをはじめから見ていなくて、
何を言ったのかまったく分からなかった。


だけど黙っておくわけにはいかない。




何か言わないと。

何か。何か。




『すみません、今、本当に忙しいので。では』




こんな言葉しか出てこない私は臆病で弱虫なんだ。

今度こそ走って逃げ出した。

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設定タグ:黒子のバスケ , 笠松幸男 , 海常高校   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:ユーリ | 作成日時:2014年10月16日 14時

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