Dependent ＆ Madlove ３ (ページ7)

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ASIDE
花「彼奴随分と変わったな。前はもっといい子ちゃんしてたのに」

『何か彼奴の中で変化があったんだろう。一緒に居るわけじゃないから分からない

　学校でもそんなに関わるわけじゃないしな…あ、古橋もうちょっと肩の力抜いて』

古「分かった。…で、彼奴はいったい何者なんだ？Aの妹と言うのも信じられないんだが…」

『表面上は妹。その方がうまくいくから』

ボールを手に取って一本だけシュートを打つ

ゴールを抜ける音がやけ大きく耳に残る

…膝も直ったからってバスケ始めようなんて思わないが

そんな吐き気のするような馬鹿な事をする気はない

『私と弟は本当は母さんの姉の子。生まれて直ぐに亡くなって今の母さんが育ててくれたんだ

　母さんは本当に梨咲さんと仲が良くてな…仕事仲間で一緒に住んでいたらしい

　そういう事もあって唯一花宮とだけはずっと一緒に居た。母さんに恋人ができても…

　あ、朱鳥は正真正銘あの葉雅朔の娘だからな』

古「そうか…だからあんなに似てないのか…理由が分かった」

花「性格とか全然似てないしな」

短い言葉の後少しの間目を合わせた

不安がるような寂しがるような目で見つめてくる

口を指さして声にならない言葉を伝える

〝離れないから〟

パァッと明るい笑顔を浮かべてちょっとだけ照れる

…案外花宮は安直な事で喜ぶんだな