番外編*瀬戸の嫉妬* ページ37
普段からあまり甘えないせいか甘え方がわからない
…そんなの言い訳に過ぎないんだけど
瀬「A」
『ん?何だ?』
瀬「…バカ」
『いきなり酷いな。どうしたんだ?』
腰に腕を回してぎゅうっと抱き着くと華奢な体は壊れてしまいそうで怖い
瀬「俺も、ちゃんと見て」
『…悪い。分かってはいるんだが…最近花宮が他の奴の比じゃない程甘えてくるから…って…
これじゃ言い訳だな』
瀬「ほんとだよ…」
上を向いた瞬間の優しく鼻を掠る甘い香りと唇の暖かい感触
『本当、私の周りには甘えたな奴しか居ないのか』
瀬「Aがこうしたんでしょ。俺達の事」
『あながち間違いじゃないから何も言えないな』
苦笑しながら頭を撫でてくる
初めてだな、Aから一本取ったの
いつもなら俺が一本取られる側なのに
瀬「という事でたまには俺にも構って。花宮ばっかりに構ってたら拗ねちゃうから」
『はいはい…了解しましたよ、我儘で甘えたさん』
もう一度ぎゅうっと強く抱き締めてソファに寝転んだ
瀬「今日はAも一緒に寝よ?」
『一時間だけな』
瀬「花宮んとこ行かなきゃだもんね。今日は一時間だけでいいや」
久しぶりに心が満たされた…なんてね
終わり←番外編*瀬戸の嫉妬*
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作者名:黒薔薇しゃん | 作成日時:2017年6月7日 13時