Dependent ＆ Madlove ３ (ページ34)

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番外編＊山崎と猫＊ページ34

山崎SIDE
学校終わりにAに差し入れをしに行く

朔さんともかなり親しくなって少しだけ立ち話をしていた

貴母「…でー…Aの誕生日に猫をやったんだが…」

何でもAの部屋が気に入っているらしくそれをAは嫌がっているらしい

きっと朔さんが無理矢理Aに押し付けたんだろうな

貴母「こんなに楽しそうなのに！！」

スマホの画面には愛おしそうな目で膝に座っている猫を撫でていた

それいつとったんだよ、と言おうとしてやめる

何故か聞いてはいけない気がした

？「あ、あの…朔さん…」

茶色の髪と控えめで弱気な声。思い当たるのは1人しかいない

『弘じゃないか。差し入れでも…』

会ってはいけない2人が会ってしまう。それは空気が悪くなるのは当然だった

『来るなと言っただろう？いつまでも周りをうろちょろされると目障りなんだ

　それともあれか？真達を傷つけたいのか？』

桜「ちがっ！！」

『違わない。もう来ないでくれ』

被せて言うAの顔は蔑みを意味していた

…正直、ここまで怒るAって珍しいと思う

俺の手に強く自分の手を絡めて部屋に入る

質素、の一言で片付いてしまう部屋の中で一匹の猫が嬉しそうに足元に擦り寄る

『いいな、お前は幸せそうで』

そう猫に問いかけた